「デュッセルドルフ」 デュッセルドルフという都市があります。 今住んでいるラティンゲンという街から電車で20分くらいの所です。 その都市には、日本人街があります。スゴイ日本人の量です! 道ばたで、おじぎをしあう日本人数人の姿!ドイツで初めて見ました。 日本食レストラン、居酒屋などもあり、日本と同じような味が 三倍くらいの高額で食べる事ができます。 日本食材屋さんも、あります。やはり高額です。 納豆や、豆腐はこういう店でなら買えます。 アジア食品屋さんな部分もありますし、キムチなども買えます。 チキンラーメンも売っていました。 日本の本屋さんもあります。日本語に飢えた日本人が買いに来るのです。 値段は三倍です。アニメの本も凄く充実していました。 (さすが、世界に通用するアニメ文化です。ジャパニメーション) 日本の企業が、デュッセルドルフに住む日本人から儲ける為に 商売をしているのかと思うと、なんとも日本人の商い心は凄いなぁ、 と思います。 しかし、それらの高額なモノを、食べたり、買ったりできる人々は デュッセルドルフにある日系企業に勤め、 沢山のお給料を貰っている人々だったりもするのです。 なんとも、えらく沢山の給料を貰っているのだと思います。 日系企業が払った給料が、また日系企業に支払われていくのですね。 そして、こういう日系企業が落とす税金などで、 デュッセルドルフは大都市としてなりたっているのかもしれません。 そういえば、先日、日本クラブという施設に行きました。 売ります掲示板を観に行ったのです。 その頃はベッドや冷蔵庫を探していました。 そこは、まさに日本。 おばさま達が、昼下がりの食堂で談笑(もちろん日本語)、 そして、フラワーアレンジメント教室が...とか、書道教室が....とか なんとも、日本のカルチャースクールであります。 おーい、羨ましい!贅沢な暮らしを実践中の様子。 そうそう、「歯医者に通訳を連れてきてる日本人がいるよー。」 と、うちの暖房の修理に来た職人さん(ドイツ人男性)から聞きました。 彼の恋人が歯医者に勤めていて「通訳ごしに日本人と話するのよー。」 と話していたようです。 おーい!一緒にすんなよー!僕らは金ねーぞー!ハハハ。 デュッセルドルフ在住の奥様方、贅沢もほどほどで頼みますよ。 だって、同じ日本人と思われたら、僕らも生き難くなりますから。 話を戻します。 僕はまだ、ドイツに来て半年も経たないので、 日本食が恋しいと思う事がほとんどありません。 と言っても、日本人と一緒に住んでいますし、 夕食は日本食が多いくらいです。とは言っても.....(後述) 僕はこちらのスーパーで一般的に売られているタイ米が嫌いです。 日本米でナイくらいなら、米は食わなくって全然大丈夫です。 実際に前に住んでいたオトワイラーでは、米でなく、ほとんどパスタでした。 しかし、新住居ラティンゲンの部屋にはコンロもありませんでした。 で、ikeaという家具屋さんに行った際に、炊飯器を見つけました。 アジア食品屋さんでは、かなり高額な炊飯器もikeaでは12ユーロでした。 で、買いました。で、その日はデュッセルドルフに出る用があったので 思いきって日本米を買いました。5kgで14ユーロでした。 あと最安値醤油を買いました。 で、その日から始まりました。炊き込み御飯生活。 コンロが無ければ野菜炒めも作れません。 で、具材も一緒に米とぶち込んで、 毎日毎日炊き込み御飯生活が始まりました。 最初は大変嬉しかった。日本食が恋しくない僕も美味しかった。 が、長く続くと人間とは贅沢なモノで、パスタが食べたいなぁー。 とか思い始めます。 外食はできるだけ控えていますので(贅沢は敵!) 野菜も肉もとっても不足してきました。 炊き込み御飯の、そういう具材を増やせばいいかもですが、 とにかく飽きてきました。(そういう具材を増やすにも限度があります) しかし、炊き込み御飯生活は続きました。 という風に日本米を、おもいっきし食べて、 デュッセルドルフの恩恵を受けているにも関わらず 言わせてもらいますと、 (他の地域に住む日本人達の日本食への飢えを考えると申し訳ない) デュッセルドルフにいる日本人の皆さんはスゴイです。 異常にも思います。それは、何故か?........... だって、そこは、ほとんど日本なんですもの! 何故、わざわざ異国にまで来て、 日本そのものの地域にへばりつくのでしょうか? (別に来たくなかったからでしょうけれどもね) まさに日本人の住む地域ではビザが出易いとも聞きました。 それは非常にイイなぁーと思います。(ハハハ。都合イイですね、僕) しかし、日本語で店員さんは受け応えし、 日本語で暮らしていける異国って何ですか? 僕は今最高にドイツが嫌いです。 でも、だからと言って日本そのものの地域に入る気にはなれません。 僕と同じようにワーキングホリデービザで来た人も 多いのかもしれません、日本系の店でバイトしている人達には。 ドイツ人は日本よりモチロン多いでしょうし、語学学習にイイのでしょう。 しかし、日本語での接客?それで勉強になるのか? うーむ。僕には何に重きを置いているのか分かりません。 以前、ドイツに長期滞在して苦労も経験している日本人の人に、 「ワーホリで、適当に楽しくやって、パーッとやって 帰るのもイイ考えだなと思いますよー!」と一蹴された事がありました。 その彼の語学習得ぶりなどを見ると、その苦労は計り知れない。 なので、そう言うのも非常によく判るのです。 そして、彼のバイト先に、そのようなワーホリ店員が 多いようにも見受けられ、尚更納得しました。 彼はちょっとムカついてるんでしょう。 先日たまたま上記高額居酒屋=焼き鳥屋さんに入る事になったのですが、 満席で、隣の同系列のオシャレカフェに通されました。 そこで食ってくれ、と。 そこの店員さんは日本のオシャレゾーンに多くいるのと同様の、 スカシた、何故か天狗な、何様やねん?みたいな日本人女性。 何もそこまで一緒でなくてもイイとは思うのですが。しかし、 居酒屋の店員さんが、日本と同じく威勢がイイのはステキでしたが。 しかし、そこまで言っておいて、僕は日本米でも、古本でも、 もしかしたら、たぶん、バイトでも、デュッセルドルフにお世話になってしまうのです。なんともしがたい。ならざるを得ない。ドイツ語を勉強しなきゃぁ。 しかし、どっぷりデュッセルドルフに浸かってしまうなんてツマンネーよ。 と思うのです。 なんとも、批判的にモノを見てしまうのも、どうかと思うのですが、 ついつい批判的になっちゃうなー。貧しさがダメなんだなー。 じゃ、働かなきゃ。 じゃ、デュッセルドルフだ。 |