「シンプルに」

作る。

ドイツに来て、一番最初、
舞台芸術集団ドラカンの舞台で使う映像用に、
クレイアニメを作る仕事があり、億劫で仕方なかったけど(笑)、
やり始めてみて、ドンドン楽しくなり
最後は高揚していた。

その延長で何やら作っている。

しかも作ってるモノがこれまた良く判らない代物。
ゴミです。
絵を描く、コラージュする、音を作る、全部。

絵を描くのは大学に入った頃や、それ以前の凄く単純な感覚、
素直な感覚が気持ちいい。なんか、これでイイんや。って感じ。
純粋。

でも、自分のライフプランとか売れるためにはどうすりゃいいか?
とかを考えちゃう。すると、とたんに複雑になり、作為的になり
気持ちよくなくなる。

僕はズット昔から作為や、ネタや、コンセプトみたいなモノが
まとわりついた創作をしてきているように思われる事が多い。
(本当の所は何も考えていないんですけどもね)

シンプルじゃナイからだろうけど、ヤだな。

でも、人生も創作も、全然シンプルじゃないじゃん。
ドンドン複雑になるじゃん。だから仕方ないじゃん。

でも、みんな複雑に生きているんだろうから、
複雑なモノより簡潔でシンプルで判りやすいモノの方が
体にスッと染み込んで行くのかもしれないなぁ。

実際に自分もそうだし。

判りやすい。僕にとっては非常に難しい課題だなぁ。

と、独り言。