「ロストイン...」 映画ロストイントランスレーションを観た。 さてさて、日本での評価はいかがなものでしょうか? こちらでは、ドイツ語吹替えで観たのですが、 日本語のセリフのところは吹替えてしまえば意味はナイですから 字幕をつけるべきですが、字幕は出ませんでした。 あれは、ドイツ人の皆さんは理解不能でしょう。 そういう僕もドイツ語が分かりません。 雰囲気と、知ってる物凄く少ない単語での判断となります。 なので、かなり偏った、独断と偏見での感想となります。 では、感想。 なくてイイ映画でした。 映画の日で安く(4.5オイロ)で観れたとはいえ、 こっちは金を払っています。つーまんねーよー。です。 もし、あの映画を観た人がいたら、あの主人公のアメリカ人2人を 僕の立場だと思って下さい。というか、あの2人は数週間とか日本に 滞在するだけで、悶々としていたわけですが、バカ言うんじゃありません。 しかも、あの2人は、お金があるようでした。だったら尚更!バカ言うな! ハハハ。怒り方が幼稚ですね。でも、ムカつくのだ。 ココ、ドイツでは、あの2人よりもズート大変な目にあって 頑張っている日本人達がいるのです。 いやいや、僕の事を言うてるんでナイんです。 僕なんか足下にもおよばないくらいの苦労をしている人に、 この短期間で一杯会いました。 そして、その何倍もの、そういう日本人がいる事を想像する事は容易です。 日本の皆さんは、あの映画に同情しましたか? たしかに同情するような部分もありました。何?あの通訳。 なんで、あんなに訳さない部分が多いの?普通ですか、あれが?通訳って。 あれは、不自然に思いました。なんか、わざとらしいな〜、と。 普通、もっと伝わるように通訳するんじゃナイんですかねぇ? あの映画を観て、日本という所がいかに生き難いか? とか伝わると最悪だと思います。 日本人の皆さんは、あれに同情してはいけません。 異国とは生き難いに決まっています。 日本だけが生き難いというはずはありません。 僕は今ドイツは最高に生き難いです。ハハハ。しつこいですねぇ。 日本人は西欧かぶれですから、 日本よりも西欧をたてる事もしばしばあります。 信じられない事ですけども。 そして、世界中で自国より他国をたてる人種は非常に稀だと思います。 (時々いますけどもね。他国でも。でも愛国心は持ってはります) ドイツ人はドイツが異国人にとって生き難いだろう。 なんて、これっぽっちも思った事ないと思います。 そんな人種に何が汲み取れるでしょうか? というか、汲み取るべき映画でも無かったですが。 ま、でも、映画でも伝わって来ましたが、 東京の特異性は世界随一な気はします。 京都をイイ日本として対に、挿入していたのは、 なんとも安い表現で、ガッカリしましたが。 実際、京都は素晴らしいと思うんですよ(帰国後、住みますし)。 その定型通りの表現が非常につまんなかった、という事です。 ま、でも、東京の魅力。京都の魅力。 日本の魅力について多いに考えさせられました。 日本は本当に素晴らしい。 その辺をソフィアコッポラは何も分かっていません。 日本の事を分からない人が、日本を世界標準なステレオタイプの捉え方で 今まで通りの外国人の目から観て、馴染みの日本を観せる事で 終わっていたのにはガッカリしました。 そういう僕も日本を世界に伝えられるか? と言われると難しいとしか言えません。 しかし、日本人はもっと日本を愛すべきだと思うのです。 日本を正確に、本当の姿を、世界の人々に 伝える事ができるようにならないといけません。 日本人ほど愛国心に欠ける人々はいないと思うのですが、 僕は、自国を愛し、自国に自信を持たない限り、 弱い日本から脱する事はできないと思います。 僕は右翼ではありません。左翼でもありません。 そんなレベルではなく自国、自国民、 そして自分の事を考えなければいけない。という事だと思います。 ソフィアコッポラは勝手に業界で生きたらいいのです。 関係ありません。 それよりも、ダイヤモンドユカイも藤原ヒロシもヒロミックスも、 その他大勢の業界人日本人が あの映画に出ている事には少なからぬ憤りを感じます。 浅はかですね。安いです。 (でもダイヤモンドユカイは良かった。ハハハ) それとも、自国を笑いのタネに出来る日本人という新人類は、 世界でも稀な未来ある人種なのでしょうか? その特異性は、確かなのかもしれません。 善くも悪くも、そこは認めます。 坂本竜馬や、平賀源内が悪いのかもしれません。 マッカーサーが悪いのかもしれません。 しかし、どーなるんだろーなぁ〜日本。と思うのです。 僕は異国に来て、愛国心が芽生え、 自分を日本人として強く意識しているようです。 善くも悪くも。 とか、言いながら、結果というのはおのずと出るものですし、 僕は日本の未来は明るいとも思います。 だって、日本国民が非常に楽観的なんですもの。 絶対に、どんな状況下でさえ、楽しく暮らしている日本人が 目に浮かぶようです。例え、それがグロテスクな様相でも。 あ、lost in translation. 直訳で、翻訳に夢中になって、って意味でしょうか。 だとしたら、イイタイトルだと思います。 |