「デザイン講議in独」

先日から、交流の続くドイツ人エドガー。
彼のバンドが出演するライブイベントのフライヤー
を作る為、彼はPCを持ってウチにやってきた。
(あ、ちなみにこのライブは東京である)

僕がフライヤーをデザインするわけでも
エドガーの指示で作業するわけでもなく、
彼にソフトの操作を教えながら、
彼自身がデザインをする。

僕が日本のOPUSという学校で、
デザインを教えていたのと
ほぼ同じような授業になるわけだな。
全くの初心者の彼に、デザインの仕事では
主流となっているイラストレーターと
フォトショップというソフトを教える。

日本語が堪能な彼なので、
もちろん全部、日本語で教える。
それは、凄い事だよなー。

まずは、彼がデジカメで撮っていた
出演ミュージシャンの写真を加工していく。
しかし、この画像は実際に使う画像ではない。
練習用ってわけだな。

日本で教えていた時は、
やっぱり学校だという事もあり、
生徒のみんなは、結構我慢強く
段階を追って進んでいく授業に付合ってくれる。
しかし、そのおかげで結構、理解もでき覚え易い。

しかし、こういう突然の授業は大抵、
必要な事だけを、チャッチャッと、
要領よく、楽な方法で、出来ないのか?
といった要望が出る事が多い。

しかし、まぁ、そう簡単でもナクって、
しかも、印刷屋さんに入稿するってんだから
自宅でプリンターで印刷するのとは
全然、話が違って、それなりにルールがある。

で、そのルールを説明するわけだが、
これが、なんでそんな面倒な事が必要なんだ?
という風に最初は思うのが普通である。

ま、今回はエドガーが我慢強い人だったので
じっくり聴いて理解はしてくれるのだが、
学校での2時間くらいの授業の4回分を
今日の数時間でやろうってんだから、
そりゃぁ、なかなか大変だ。集中力にも限度がある。

しかも、操作を覚えるのが、やっとで、
操作を覚えたから、デザインができる
ってもんでもナイ。操作は道具の使い方だけで、
デザインの勉強は、また別だ。
しかも、ソフトが勝手にデザインを
してくれるわけがナイ。デザインをするのは自分だ。

そんなわけで、詰め込めるだけ詰め込み、
エドガーもホトホト疲れた様子。

フォトショップでの写真の加工の一通りと
(必要最小限の。しかしクリッピングパスまで)
イラストレーターは、文字の扱い、写真の貼り方
などを一通り説明した。

フォトショップの時は、こまめにメモを
しかも、日本語でとるエドガーであったが、
イラストレーターになる頃には、もう疲れて
メモもとらず、だった。
まぁ、触るのが覚えるのにはイイのだが。

そして、今日はココまで、となる。
残り、というかは、色々と家で試す
(文字の大きさやら、位置など)という事になり、
軽くスープパスタの夕食を一緒に食べる。

そして、彼は僕にドイツ語の講議を
してくれると言い、どうやってやろうか?
などと少し話すが、まぁ、僕が基本的なところを
もっとやっていない事にはダメだなー。という感じ。

まずは、単語カードを作りなさい、と
エドガー先生はおっしゃった。
ドイツ語になると立場は逆転して、僕が生徒だ。

そして来週にまた約束をして、彼は帰って行った。
今日メモしたノートなどをすっかり忘れて。
大丈夫かなぁ〜。
(そして、僕も、ドイツ語頑張ろうっと)