「あなたとあなた」

ドイツ語には「あなた」いう意味の単語が二つある。

と言っても、英語で言う「I」、ドイツ語でいう「Ich」
にあたる日本語には、「私」「わたくし」「俺」「僕」
「うち」「あちし」「わえ」「あっし」「おいどん」など
沢山ある。てか、あり過ぎるな、こりゃ。訛りもあるけんど。
やっぱ日本語って難しいっすよ。(笑)

先日もセネガル人のクラスメイト、デアヌ(男)が
僕のノートの日本語を見て、笑いながら、こう言った。
「日本語のアルファベットは5千個あるんだろ?」

あ、アルファベットなら、日本では50音と言って...
とか言いそうになったが、それだと、ひらがな、だけだな。
で、カタカナ、漢字。全部足したら5千個.....以上あるだろっ!
うっわー!大変じゃん日本語!って思わねーべか?おぬし。

日本語のできる謎のドイツ人エドガーも
漢字は得意ではナイようです。そりゃ、そうだよ。
ってか、日本語できるだけで、凄いっす〜!
彼いわく、ひらがな、がナイと困る。らしい。

あ、そういえば、こういう話もしてた。
彼いわく、漢字は一文字で意味がある。
でも、アルファベットには一文字で意味がない。
だから、文章を読まないと理解できない。
でも、日本語は漢字の形で理解できる部分も多いんじゃないのか?

なるほど!考えた事も無かったが、そうですね。
漢字には作りに意味があり、その意味が現代の我々にも
目に入るだけで理解できる、というところがありますものね。
たしかに英語もドイツ語も単語になって初めて意味があります。

しかし、まぁ、漢字は難しいにしても、
日本語を勉強した異国人に聞くと、日本語は割と文法が簡単。
なのだ、そうです。(みんなが簡単と言うとは思わないですが)
確かに、動詞と主語の位置が変わるとかは少ないですね。
そのかわり、私は、私を、私の、私に、などの、何というんですか?
接続語ですか?なんですか?を、とか、に、とか、の、とか
それに合わせて動詞の語尾が変わるとかあるらしいですね、日本語は。
よく判んないんですけども、母国語なのに(笑)。

んで、またまた、話を戻しまして
(戻しグセが付いている。いや、反れグセが付いている)

ドイツ語の「あなた」には、「Sie」と「du」の二つがある。
「Sie」は、親しくはないあなた、初対面だったり、目上の人だったり
とにかく、あらたまった「あなた」。で「du」のほうは、
親しい「あなた」もしくは、子供に対して言う「あなた」らしい。

この「du」を使うべき子供とは、何歳までなのか?
それは、まぁ、見分け難い子供もいるのだが、「Sie」を使うのが、
正式には16歳から、という事になっているらしい。

16歳からは「Sie」。学校の先生が呼び方を変えるらしい。
(親しい人には、変えないと思うけどね)
で、ドイツでは、タバコも酒も16歳からOKらしいのだ。
アルコール度数が17%まで、と制限はあるらしいのだが。
(それ、意味あるんですか?度数制限って)
あ、あと、州の選挙権も貰えるらしい。

で、18歳になると、アルコール度数制限は無くなり、
車の免許を取ることができ、国の選挙権を貰えるというわけだ。

ちなみに、「Sie」=「あなた」とは別に「sie」=「彼女」
というのがある。頭文字が、大文字と小文字の違いだ。
文頭に来る場合は、どちらの場合も頭文字は大文字になる。
あと、複数形の「あなた達」=「Sie」だったりもする。

「Sie」と「sie」では、その後に続く動詞の変換も違ったりする。
Sie kommen aus Japan.(あなたは日本から来ました)
Sie kommt aus Japan.(彼女は日本から来ました)
Sie kommen aus Japan.(あなた達は日本から来ました)
と、kommen、kommtと、来るという動詞が変換される。ちなみに、
「私」だと、Ich komme aus Japan.(私は日本から来ました)になる。

まぁ、これは基本なんだけども、これから、過去形とか勉強だなー。
ってか、動詞も名詞も、単語の勉強だなー。こないだも書いたけど。(笑)
うぅ。