「音楽ライブ.2」

5月3日に観た、伝説のシンガーソングライター
ジョナサン・リッチマン以降、観たライブたち。

5月4日、オーバハウゼン短編映画祭の
打上げパーティーで観たバンドは、
ツマンナカッタので数に入れない。

5月16日、その後、観たのは
レニングラードカウボーイズ!

日本人の皆さんは結構知っているはずなのだ。
昔、アキ・カウリスマキという映画監督の作品
「レニングラードカウボーイズ・シリーズ」
が日本でもヒットしたのだから。
当時は缶チューハイのCMにも出ていたなぁ。

物凄い、トサカ頭のリーゼントに、
そのリーゼントと同じ形にトンガっている靴を
メンバー全員が履いている。

もう、僕はドッキドキワックワクで
オスナーブリュックという土地に向かった。

そのオスナーブリュック周辺には、
相棒のドイツ修行仲間で、靴の修行をしている人が
数人暮らしている。その人達にも今回初対面。
そして、泊めて頂いたりと、お世話になる。

靴の作り方などを説明して貰ったのも面白かった。
自分の全く知らない、専門的な技術の事を聞くのは
とっても面白いし、感心する。

その靴職人の男性3人と、そのうちの1人の彼女と
(ドイツ人の彼女!しかも激若くカワイイ!すごい!)
相棒と僕。で、レニングラードカウボーイズを観た。

エンターテインメントォ!あぁ、楽しい。

ライブの前に靴職人のヒロ君と、たまたま話した
明石屋さんまさん(敬意を込め、さん付け)の事を思い出す。
明石屋さんまさんはどんな番組(人の番組でも)に出ても
「明石屋さんま の 〜〜〜」という冠番組にするくらいの
エネルギーを発し、美味しい所をものにする。凄いと思う。

僕が語学学校に行って感じる、環境を自分のものにする
くらいの図々しい異国人達とも似ている。
その環境のマズサで自分の力が発揮できない、とか
自分の勉強の妨げになる、なんて思ってる甘チャンにはない
力を、異国人も、さんまさんも持っている。尊敬する。

その場を、自分達の空気にしちゃう
レニングラードカウボーイズも、またしかり。

しかも、ギャラは貰っているだろうけども、
街のお祭りイベントでの屋外ステージ。観客はタダ観だ。
そんな、タダにも関わらず、2時間くらいがっつりライブ。
なんとも、途中でちょっとシンドクなるくらいのサービス。
実際、靴職人の1人とその彼女は帰ってしまった。

この前日に別の街でやっていたライブは20ユーロもした
ってんだから、僕らはタダでエ〜もん観させてもらったなぁ。

総勢12人くらいで、うち2人は女性でダンサー。
メインのボーカルと、リズムギターの人だけが
オリジナルメンバーか、古くからのメンバーだと思う。
もしかしたら、もうオリジナルメンバーはいなかったりして。

時々はさまれる、別のメンバーがメインボーカルの曲も
サービス満点である。キザ男になりきったキーボーディストや
エルビスになりきったトランボーン奏者など。
曲調もさまざまで、楽しけりゃイイじゃん。ってのが
ポリシーというかスタイルに思えるくらいだった。
単純に音楽が最高に好き。ってエネルギーを感じるなぁ。

えらく笑顔のギタリストとか、も最高。
こう、苦痛の顔で演奏するのもイイけど、笑顔もイイなぁ。
とってもイイなぁ。って思った。僕も笑顔がイイなぁ。

あと、ドラムがでかいトラックのハリボテで囲まれていて
トラックに乗っている様でドラムを叩きまくっているのもイイ。
終盤には客席から子供を舞台に上げ、ギター(ニセモノ)や
太鼓(本物)を演奏させたり、歌わせたり、と
更に更に、エンターテインメント。なんともまぁ、ホックホク。
あ、ちなみに演奏はバリバリにうまかった。さすがの芸歴。


その後、
5月23日。ケルン(Ko"ln)でジミ・テナー(Jimi Tenor)!

もう最近、最高に聴きたかったミュージシャン。
ず〜っと前から知ってるけど、好きだけど、得に注意深く
聴く事も無かった。CDも一枚も持っていなかった。
だけど、猛烈に聴きたかった。そしたら、ライブに来た!
先日のレニングラードと同郷フィンランドからやって来た。

前売りが結構売れてるから、早めに当日券を買いに来たほうが
イイぞ。とライブハウスの人には脅されたが、全然余裕だった。
購買欲を刺激する作戦か?しかし、ドイツ人で、そんな
ビジネスライクな手法をとる人は少ない(笑)。まイイ。観れた。

んで、サイコォォォォー!!!

最近のジミ・テナーは、ジャズ要素も多めになってきてて
ビッグバンドな曲調になっているようだ。
(マシュー・ハーバートといいビッグバンドブームか?)
とか、言っても昔も、あんまりよく知らないけども。
しかし、変態なキーボード類は当然ありまくる。
ホーンのキメも、いっぱい。ベースもしぶく縁の下の力持ち。
(相棒はライブ観覧後、ベースを購入&演奏を決意したのだった)

編成は、ドラム、ベース、ギター、トランペット、トロンボーン
アルトサックス&フルート、キーボード&テナーサックス&フルート。
もちろん、テナーサックスをプレイするのがジミ・テナーだ。&歌う。
時々、曲によっては女性ボーカルというかコーラスが入る。

ジミ・テナーの自作の変テコな楽器類が使用されるのを
楽しみにしていたが、それは無かった。扇風機楽器も無かった。
シンプルな楽器でのみの演奏というのもビッグバンド傾向と
共通しているのだろうなぁ、と何となく思う。
にしても、それでも、変なのだ。でも、カァッコイイのだ。

ハッキリ言って、細かいリズムとかキメとかもありすぎるし、
踊る音楽ではない。ジャズだ。みたいな観客も多かった。
でも、あれは踊りまくる音楽なのに。みーんな棒立ちが多い。
っていうか、僕が観に行くライブは全部年齢層が高いぞ(笑)。

僕はもう、足と頭と手と、体のパーツが全部違うリズムを
刻んで、キメにはビクビクッ、っとキメてしまったけどなぁ。
あぁ、こんな音楽がしたい。で、ステージで踊りまくりたい。
クネクネしたり、グキグキしたりしながら、キメて、
「ウッ」とか「イェッ」とか言って、歌いあげまくりたい。
笑ったり、苦虫噛み潰したように苦しい顔したりしながら。

ジミ・テナーの風貌は、いつもの大きな黒縁メガネに
テーブルクロスか?と思わせる白いマント。その下も白でキメ
ている。ズボンは白に中国模様が入ったみたいなスラックス?
クツはエナメル白。他のメンバーも布だけ体に捲いて、
ギリシャ神話とかに出て来るような風貌の人から、
釣りに行った帰りのおじさんみたいな人まで。
なんだ、この人ら?あー、カッコイイ。

また、靴職人ヒロ君に
「あんたら、絶対間違ってるって、おかしいって、
 コレのドコがカッコイイのよ〜?」って
言われちゃうなぁ〜。きっと。

ジミ・テナーは、サン・ラや、フランク・ザッパにも
接近してきているのかな〜?詳しい人教えて下さい(笑)。
僕はそんな気がする。もう、全員好きですけどね。

あ、そういえば、酔っぱらってジミ・テナーのビールを
こっそり拝借までするオッサンが騒いでいたりしたのだが
ジミ・テナーは終始トロ〜ンとした行っちゃった目で
そのオッサンは目に入らないようで、最終的にオッサンは
ジミ・テナーの神憑かりな演奏の勢いと、素晴らしさに負けた。

が、ライブ終演後もジミ・テナーの笛をステージから拾って
いじったりと、そのオッサンはどうしようもナイのだったが。
(ちなみにこういうのに注意するドイツ人もまずいない。
 絶対にみんな関わらないようにしている。見て見ぬふり。
 僕も日本人も同じだけどもね)

あ、ちなみに、今まで行ったライブハウスでのライブでは
写真を撮っているお客さんも多い。今回も僕の後頭部で
モソモソするなぁ、と思ったらお兄ちゃんが写真をとっていた。
なんで日本のライブハウスだとダメなんだろうなぁ。

あ、あと、ライブ前に、僕にぶつかって押し退けて
足まで踏んどいて何も言わずに僕の前に立ちふさがった
初老紳士には「おい、こら、お前!」「どけ!ぼけ!」
「むこう空いとるぞ」と日本語で言って、どかせた(笑)。
初老紳士は、奥さんに「知らない言語でブツブツ言ってる」
とか言って、僕の後ろにまわった。

初老にもなろうと言うのに、自分の事しか考えられない
ドイツ人はとても多い。そして、そういうのに自己主張しない
という理由でスミに追いやられる事もあるので、たまらない。
しかし、今回はジミ・テナーだったし(笑)僕は怒った。
結果、怒って良かった(笑)。素晴らしいライブだった。

黒人ドラマーが「Don't forget!」と繰り返したが
そんなもん、こんなライブ観(魅)せられて忘れるもんかい!
(ドラマーは黒人さんがイイな。黒人さんの友人を作らなきゃ)

そして、ジミ・テナーの新譜を買う。
ちょっとライブの生々しさが少なく残念だが、イイ。いや、
本当の事を言うと、こっそり録音したテープのほうがイイ(笑)。
雰囲気がコモッテいる。これで、尚更、忘れ防止になる(笑)。

ジミ・テナーのサイトから、ライブのMP3ファイルを
ダウンロードできたりするみたいなので、僕は絶対オススメする。
ウチは、アナログ回線でダウンロードは時間がかかりすぎる。
聴きたいなぁ〜(笑)。

あ、あと、今回、もう決定的に分かった。
僕はカブリモノをしたミュージシャンが絶対に間違いなく好きだ。
これから、好きな音楽は?と聞かれたら
「カブリモノをしたミュージシャンの音楽」と言おう。大雑把には。

==================================================

『僕の好きなカブリモノをしたミュージシャンの音楽』

●レジデンツ
…僕の永遠のアイドル(笑)。最高。ライブが観たいな〜!

●ジミ・テナー
…素顔だけども格好が異常。音も最高。中古CD(笑)探そ!

●ファンカデリック&パーラメント(P-FUNK)
…全部最高。ライブも最高。ブーツィに手を鷲掴みに
 された事は忘れられない。デカイ手に汗が滴ってたなぁ〜!

●キャロライナーレインボウ
…過去最高のライブ。今も目標とするライブ。変態。解散済。

●バケットヘッド
…ライブも格好も最高。フジロック2004に出る!観てくれ!

●フランク・ザッパ
…あの髭はカブリモノだと思う。最高。生きてて欲しかった。

-----↑ここまでは順を付けれないくらい最高に好き-----
-----↓ここからは次点。しかし嫌いなのは全然ない-----

●スリップノット …ヘビーなデスな音楽も大好きです
●レニングラードカウボーイズ …格好がもう、とっても最高!
●ボブログ三世 …一回は観とく価値がある。笑

==================================================

キッスは入ってないんだな〜。ハハ。あんまり知らんだけ。
キッスカッコイイっす。聖キ魔2(字忘れた)もカッコイイ!
日本人で他に、おらんかなぁ......あ、おったJON(犬)。
音楽的には、あんまヨウ聴かんけど、犬っぷりはカッコイイ。
あ、ダフトパンクもだな。あれもカッコイイなぁ。

あ〜、カブリモノしてぇー。