「屋根裏の住居」

今住んでいる部屋は
4階立ての建物の最上階です。
と言っても屋根裏です。

色々な人から、冬寒くて、夏は暑いよ〜。
と脅されていたのですが、本当の事でした。

冬にココに引越して来た時は、雪も積もっていたし、
布団も完備していなかったので、
もちろん寒かったわけですが、
6月の今も、涼しい日や、風の強い日なんかは寒い。

太陽の出ている晴れた日なんかは
夜寝る時も暑かったりします。
僕の一番嫌いな生き物、蚊も現れて困ります。

寝る時に暑い、とは言っても、
朝には、かなり涼しくなっていたりします。

で、そんな屋根裏部屋ですが、
僕は大変気に入っています。

あ、ちなみに物が少ないのと
天井がナナメ(部分的に)なのが理由なのか、
物凄く音が残響する場所が部屋の中にあります。
何か楽器などを録音する際には
遊べる部屋だなぁ〜と、そこもお気に入り。

そして、この部屋を探すのはナカナカ大変でした。
旧住居がある内に、電車で5時間強の移動をし
何度か、今の街に部屋探しに来ました。

街から歩いて30分くらいのユースホステルに泊まり、
街の図書館に通い、地方新聞の部屋貸します欄から
イイ物件を探し、メモをとり、電話します。
僕はドイツ語ができませんので、相棒が電話をします。

しかし、まぁ、話して、すぐ外国人というのを
相手は判ります。だからだと、今でも思うのですが
もちろん断られます。ほとんど断られました。
部屋を見せてもらう事もできませんでした。

僕達は不動産屋ではなく、直接大家さんから
部屋を借りたいと思っていました。
何故かって言うと、日本と同じですが、
不動産屋さんが間に入ると手数料がいるからです。

しかし、あまりにも断られた為、不動産屋にも電話をし、
いとも簡単に、笑顔で接客して貰い、一部屋見ました。
気乗りのしない部屋ですが、最悪そこしかありません。

その後、ダメもとで留守電になっていた個人の大家さんに
再度電話しました。すると、会ってくれると言うでは
ありませんか。その建物の前で待ち合わせをしました。

雨の降るなか、大家さんはやってきてくれ、
雨に濡れた(多分貧乏臭かっただろうな)アジア人の
二人を見て「あなた達だと思ったわ」と笑顔で言い、
部屋を見せてくれました。

そして、1階にはドイツ人ではナイ家族が住んでおり、
それを知って、この大家さんは異国人にも理解ある人だと
思え、安心でした。非常に感じのイイ大家さんです。

そして、部屋には前住人のクレマー君の荷物が
物凄い量溢れています。かなり散らかって、
タバコの匂いも凄いんですが、しかし、不動産屋さんに
見せてもらった部屋とは比べ物にならないくらい
イイ部屋でした。少し予定より家賃は高くなりましたが
僕達は、この部屋に決めました。

そして、引越して来てから、少しづつ物を揃えていき
今に至ります。今だと数人の来客にも対応できます。

で、なんで、こんな思い出話を書いてるかと言うと
今日、階下のドイツ人カップルの部屋で誕生日パーティー
が行われています。今、夜中の0時です。

今日、1階の郵便受けの辺りに「御迷惑おかけしますが」
てな貼紙がありました。(そんな気配りできるのね。笑)
今日は金曜ですし、ちまたでは明日は休みです。
ですので、イイよね?って感じですね。

かな〜り賑やかにやっております。
デカイ音で音楽をかけ一緒に歌ったり、ギターを弾いたり
ドアの出入りの音、笑い声、とにかく賑やかです。

しかし、まぁ、気になりません。何故だか判りませんが
こっちに来て、騒音が耳に痛くないと言いましょうか、
なんか、痛くないので、うるさくなく聞き流せるのです。

しかし、相棒は明日、仕事です。
すっかり寝ているでしょうが、あんまり賑やかに
されると、寝てもいられないかもしれません。

というか、かわいそうに思うのは、
パーティーの部屋の、下の部屋に住むドイツ人家族です。

前にユースホステルが取れずにホテルみたいのに
泊まった時です。上の階がやたらとドタドタするのです。
夜も朝も。うるさいなぁ〜。と思ったのですが、
理由はすぐに判りました。靴です。

もちろん、ドイツ人も靴生活です。
部屋では、靴を脱ぐという日本とは違います。
(我が家に出入りする修理工の皆さんも当然、靴履き。
 友人になった異国人の皆さんには脱いで頂きますが)

その靴音は、なかなかに、うるさいのです。

あ、しかも、音楽に合わせて足踏みしてるよ〜。
こりゃ、大変だわ。

長々と書きましたが、
屋根裏部屋で上の階がなくって良かったなぁ〜(笑)。
と思っておるわけです。それでこんな文書きました(笑)。

に、しても、過熱してきております。パーティー。
こりゃぁ、ウルサイな〜、さすがに。

普段は寡黙ともいえるドイツ人の皆さんは
祭(カーニバル)やサッカーなどでは
もう半端でない乱れっぷりになりますのでね〜。

余りエスカレートしない事を祈りつつ、筆を置きます。