「日本からの刺客」

まぁ、刺客というのはウソで、
日本から友人が2人やって来たわけです。

1人は日本での同僚Tと、1人は元生徒Mさん。
なんでか、仲が良いのであります。
元生徒さんは1週間、というか4日、
同僚は2週間程のドイツ滞在でした。

僕は彼女達が来る前に語学レベルをUPする
つもりでしたが、それはサッパリできないまま
彼女達が来る日を迎えます。(笑)
ちゃんとエスコートできんのかよ?という不安を残し。

それまでに僕がした事は、
相棒に手伝ってもらいつつ、電車の予約
ユースホステルの予約(インターネットにて)。

以下、1日づつ思い出せる範囲で綴ります。

6月9日
フランクフルト空港に到着する2人を迎えるために、
8日の夜中1時過ぎに最寄り駅を発車する電車に乗る。
S-Bahnでエッセンまで行き
そこで夜行(寝台ではない)に乗ります。
ま、で、始めっから、やっぱドイツ。
電車が遅れ、エッセンで30分待ちます。寒い。

ま、30分ならマシなので、良かった良かったと
思いながら、電車に乗り込みます、と、
皆さん、思い思いに座席を3つずつくらい使って
眠っております。お、僕も早く探して眠ろう〜、っと。
この日はナカナカ強度の頭痛だったのです。

んで、ま、寝まくってる間に、フランクフルト空港が
近付いてまいりまして、結果、1時間程の遅れで到着。
6時間くらいの道のりでした。

で、空港っていつも忘れるけど、ターミナルによっては
結構、遠かったりするのよね。あっ、何か懐かしいぞ。
去年の11月にやって来た時に、相棒の修行仲間の2人が
はるばる車で迎えに来てくれていた場所だ。(多分)

で、遅れて到着したので、待たせてると思い
慌てたが、刺客の2人も荷物を受取ったりとかで、
まだ、出て来ておらず、結果、ジャストで御対面。
こういう時に感動的に抱き合ったりとかできないのよね。
そういう事が今まで一度もない。(数も少ないですが)

そして、とりあえず、朝食にマクドナルドに行きます。
ドイツまで来てマクドかよ?ま、イイじゃないすか。
2人は機内での朝食は食べなかったらしく(満腹で)
今頃、お腹が空いて来たとの事だった。

のーんびり、マクドタイムが続き、そろそろ目的地に
行っても良さそうかな?という時間を見計らって出発。
早朝6時過ぎとかに到着してたんでね。すぐ動いても
何も開いてやしないんで。

で、目的地とは、マインツ。
印刷機の発祥地なのか、発明者のグーテンベルグの
生まれ故郷なのか、知らん。そこで、世界で最初の
印刷機の刷りの行程が観れるというグーテンベルグ
博物館へ行く。だが、何故だ?博物館の開館日時の
表示でも、家で前もって調べた開館日情報でも
今日は、開館日のはず。だが、博物館は閉まっていた。

な・の・に、何故だか、ミュージアムショップは
開いている。意味が判らない。そして、その更に横の
工房みたいな所で実際に刷りの行程が観れた。
そこは、仕事で色々印刷しているようだが、(たぶん
ミュージアムショップで売っている印刷物を刷ってた)
子供達に印刷を体験させるワークショップも行われていた。

日本で小学校の頃にやる木版画を思い出せば、
ほぼ同じ作業。ただ、こちらは既に、版が鉄とかで出来ており、
それを使って同じ物が大量に刷れるという、版画と印刷の狭間
みたいなモノであった。そういう事ね。なるほど。

ここでは、そういった昔ながらの方法を使い
版画さながらの、ギリギリ印刷ってな作業が行われていた。
そして、刷ったものに手作業で水彩で着色していくなんて
行程も観れた。全て手で書き写していた時代から考えると
着色の手間だけになったのは目を見張る進歩だったのだろう。

ミュージアムショップでは、どうしても欲しくなった
タイポグラフィーデザインの本をTさんと共同出資で買い、
他にも彼女達はそれぞれにお土産を買っていました。
僕が心残りなのは、印刷機の音で作られたというCD。
面白い代物だったならば、ぜひ聴いてみたかった。

そして、マインツのAlt Stadt(旧市街)を歩き、
アイスを食べ、本屋を見、デパートを見、ウロウロしたのち
我が家に向かう為に、電車に乗る。ケルン方面への電車だ。
そして、この日が彼女らが来た2週間の間で最も暑い日で
しかも、この帰りの電車がひどく暑かった。

ICE(インターシティエクスプレス=超特急)でもなく、
なんだったんだろ、ICだったかな?切符もそれ用のを買って
座席だって予約したぐらいだけどもさ、この電車冷房なしなのね。
凄く暑く、汗だくになり、モウロウとしながら眠ったりしつつ
デュッセルドルフまで。一つの山場でした(笑)。

で、デュッセルからS-Bahnに乗り、我が街Ratingenへ。
一旦、家に荷物を置き、相棒と4人でオススメレストランへ。
2人は余り酒を飲めないようなので、2人でひとつのビール
とソフトドリンク、相棒と僕はモチロン、ビールばっか。

料理は3品だけ頼んで足りなかったら、また頼もうとか
言ってたら、どういうわけか、いつもより量の多い料理。
その分、高かったのかどうか?は、この日は相棒の奢りと
いう事もあって(笑)不明。料理はその頃、旬だった
ホワイトアスパラの料理と、ちょっと酸っぱい肉煮と
あと、何だパスタ系のやつ。全部うまかった!
(ちょっと、パスタが塩入り過ぎてたけどもね。
 おかげでビールも進みましたけども)

さて、それが、彼女達と僕の旅の1日目でありました。