「日本からの刺客.2」

6月10日
この日は、朝からベルリンへ移動です。

昨日、我が家に来たのは2週間滞在するTさんの
荷物を置きに来たのと、元生徒Mさんと相棒を
会わせる為でありました。Mさんと相棒は姉妹の
ように仲良しなのであります。しかし今回は
Mさんがハードスケジュールでございました。

ベルリンへは、昨日チケットをとっておいた
ICEで行きます。しかも一等車。二等車が満席
だったので、仕方なく一等です。仕方ない贅沢です。

6月10日は、Ratingen近郊は祝日でした。
ドイツは州によって祝日が(法律も)違ったりする
のですが、祝日で、二等が満席だったのでしょう。

ベルリンに移動する前は、ベルリンも祝日で
何も開いていないけど、動物園とか美術館とかなら
開いてるから、着いたら観に行こうと話していました。

電車の中は、先日の電車と違って、冷房がついています。
そりゃ、一等ですもの。(二等でもついてます)

前の座席のおじさん、おばさんの集団は朝っぱらから
ワインを開け、タッパーに詰めた食い物でワイワイ
やっています。しまいには、シャンパンのフタを
ポンッ!と飛ばして(刺客に当たり)お構い無しです。
ドイツ人にとって、旅の移動中こそが旅なのか。
と思うほど、ピクニックしています。

日本人が旅の途中で駅弁を食べて、なんてのは
なんとも慎ましやかな事か、と。

先日、とあるホームページ日記で
(日本人ミュージシャンの欧州ライブツアー日記)
「電車内で携帯で喋るわ、食べ物の匂いをまき散らすわ、
 ドイツでもマナーの乱れは、日本と同じようです」
というのを読んだのですが、ドイツでは電車内で
そういう事をしても悪い、なんて風潮はありません。
マナー違反でも何でもないんですよ。ちなみに、
スイスからイタリアに行く列車でも同じでしたわよ。
気にしてなんかいられない。繊細なんかじゃいられない!

んで、話は戻って、
ま、その団体のピクニックは5時間くらい
ベルリンまで続いたわけですが、我々は前日の移動に
今日の移動、僕は出来るだけ眠ります。

ベルリンに着いたら、先述の通り、祝日の違いで
店が全部開いていました。僕は、その事を知らず
祝日なのに店が開いてるなんて、やっぱベルリンは
首都だけあるなぁ〜。観光地だしなぁ〜。などと
間違った感心をしつつ、まずは、この日の宿探しです。

この日だけ、ユースホステルが取れなかったのです。
ツーリストインフォに行き、安いホテルを予約し
まずはチェックイン。荷物を置いて、再び出かけます。

まずは、動物園。これはMさんのリクエストであります。
僕もドイツでは動物園は初めてでした。
そして、日本と変わりなく、動物園なわけですが、
少しだけ違うのは、ちょっとだけ動物との距離が近いのと
木とかが生い茂ってて、動物が見えない、とかでしょうか。
ま、全部が見えないわけではないんですけどもね。
より自然に近いという事でしょうか。

あと、日本ではたまたま観れていなかったのかもですが、
ヒョウなどが、骨付きの肉に喰らいついている様などは
迫力がありました。パンダが人参に喰らいつく様も。

しかし、やっぱ動物園に行くとオリの中に閉じ込められた
動物の苦悩を思わずにはいられないのでした。ウロウロと
同じ動きを繰返す様は、大阪天王寺で同じ動きを繰返す
ホームレスのおじさんと同じ。とても悲しいものです。

人間というのは、他者がいなく、コミュニケーションが
出来ないと脳が破綻しそうになるらしく、刑務所の独房
などの辛さも、そういう所にあるようです。そして、
脳は破綻しない為にも幻覚とか幻聴とかの他者を作り
出すのだそうです。ホームレスのおじさんが1人ブツブツ
言ってるのや、ウロウロしてるのは、そういう事なのか
と、思ったのですが、動物園の動物も同じ事をしている
のかもしれません。切なくなる話です。

さっ、気をとりなおして、話を戻しましょう。

その日は、動物園しか観る気がなかったので隅々まで
ノンビリと動物園を観ました。その後、周りの店を少し
だけ観て、1ユーロショップでバカ塗り絵を2人は
土産用に買いました。(僕も1冊、エッセンで購入済)
1ユーロショップと言っても、日本の100円ショップより
高いんだからね。イヤになっちゃいますわ。

しかし、日本のデフレ問題は深刻で、何とかせねば.......
は、また、暗い堅い話になっちゃうので、止めといて、

で、どうしたっけなぁ、この日。忘れてきたなぁ(笑)。

あ、あと、動物園観た後に、金色の天使みたいのが
てっぺんに乗っかった戦勝記念の塔の付近に行った。
1998年だったか、一度ベルリンに来た際にも近くを
通ったが、塔に登れるのは知らなかった。で、前に来た
時よりも塔に接近。塔の真下まで来る。塔の真下まで
来るには、道を挟んだ地下への入り口から地下道を
通って塔に出る。で、塔の下まで来といて、塔を登る
事はしなかった。それは次回までお預け。で、
ブランデンブルク門?あれを遠目で観て済ます(笑)。

あと夕方だったかなぁ。翌日の夜にフランクフルトで
泊まる予定(ネット予約だけしてた)のユースに電話を
して予約の確認をした。らば、予約できてないってよ。
ネットのシステム活用してないじゃん!しかも、一杯で
予約できないってさ。ウゲー!んで、急遽、相棒の協力も
得て、自宅から別のユースの予約をしてもらう。
(そのユースもネットでは満席になってたのに空あるし
 ユースのネットサイトは信用おけまへん。電話だな)
そして、電話で確認をし、明日の宿をゲット。

そして、街を散策した後、ドイツ的中華料理を味わわせて
あげようと思い、その辺にあった中華屋に入った。
(味わわせると言っても、もちろん奢り(れ)ません・笑)

そしたら、おどろき!マトモな中華が出て来た。
酢豚がちゃんと酢豚だよ〜!俺は今、猛烈に感動している!
そんな感じ。2人にしたら普通の中華を普通に食っただけ。
せっかくドイツ的(もしかして前に住んでた田舎だけ?)
全メニュー全部同じ味の中華料理を食べさせたかったのに。
にしても、酢豚美味しかった。しあわせ、かみしめ。(笑)

で、ホテルに戻って、それぞれ風呂に入り、
僕は浴槽にお湯を溜めて半半身浴(下半身のみ浸かる)。
排水溝の栓が無かったので、手で押さえて湯を溜めて(泣)。
それくらい風呂に浸かりたかったのだぁ〜(号泣)!!

で、あとの2人は2人揃って、風呂の鍵を開けるのに
手間取って、ガチャガチャと困っていた。
そんなに複雑かなぁ〜?僕は困った事ないけどなぁ。
確かに、日本とはちょっと違う鍵の仕組みだけども。
こっちのは、三段階の鍵になってるのが多くて
三回まわしてキチッと閉める仕組なのです。

で、バタンキューのご就寝。

(あー、この調子で書くと2週間で14話にもなるぞ、
 ちょっと、長々と書き過ぎてるかな?うーむ)