「日本からの刺客.3」

6月11日
朝、ベルリンのホテル。
朝食が付いている事を知る。
で、喰らう。で、速攻出かける。

今日の1発目は、名前は忘れたが
オシャレデザイン系家具雑貨デパート。
(沢山の雑貨屋が集まったようなデパート)
Tさんの持ってきた、雑誌:デザインの現場
の記事に紹介されていたデカイ店。

だいたい、日本でもお目にかかれる物
ばっかなので、ドイツで買う必要もないが、
一店、アーティストの作品を展示販売する
ような雑貨屋さんがあり、そこは面白かった。
そこで、Tさんは野菜の変テコキャラの
ぬいぐるみを2体買っていた。

2発目は、バウハウス資料館だ。
これも昨日の塔と同じく以前来た事があった。
展示内容も変わらず、何も変わらずだった。

が、次の企画展の為に一部展示室が
閉じられていて、ちょっと残念だった。
2人はプラスチックのトランクケースを買った。
僕も昔買って、日本に置いてあるのと同じだ。
で今回、僕は、大好きなルイジコラーニが
デザインしたボールペンを買った。

3発目、ニューヨークのMOMAの所蔵作品を
MOMAの改装に伴って、ベルリンの美術館に
貸し出されているMOMA in Berlinを観に行く。

しかし!も〜〜〜〜〜〜〜〜〜の凄い!行列!
四角い美術館を取り囲むように一周する行列、
その最後尾は、そのまま道路まではみ出ている。
こりゃ、待てまへん。僕達は強行スケジュール。

外で、MOMA in Berlinグッズを売っている。
グッズは何も買わないが、グッズ紹介のパンフを
貰う。タダ。あとMOMA in Berlinのパンフと。
MOMA観覧終了。またニューヨークでね(笑)。

4発目、ソニーセンターやらの、大都会っぷり
を散策しつつ、ベルリンの壁の残骸を観たりし

5発目、またTさんの持って来たデザイン記事に
ある店に向かう。今度の店は障害者の人達の工房と
デザイナーが協力して色々なデザインのブラシを
作っているブランド?の販売店。

すごくかわいい店内で、イイ雰囲気であった。
しかし、僕達が「グーテンターク」と、入った
瞬間からお店の人は渋い顔で、挨拶も返してくれず、
他のドイツ人客(子供を乳母車に乗せて自然素材の
カゴを買いに来たらしい若いお母さん)とは終始
ニコヤカに話してるのを見、僕達が何も買わずに
「チュース」と言って出ようとした時に、
やっと「チュース」と口をきいてくれたのだが、
その時の表情やらを見て、勝手な推測だが、
日本の雑誌:デザインの現場などに載った事で
こういう観光客が増えてウンザリしてるのかもな
と思った。以前イタリアでも同じ雑誌の情報で
入ったお店には日本人がウジャウジャいたし。

なんか、1個でも何か買えば良かったかなぁ、
とか思った。考えすぎですかね?

で、6発目、もう一店(懲りずに)行こうと
思ったら、電車が止まっていて、バスに乗り換え
なくてはいけなくなってしまった。そしたら、
道は込んでいるし、時間がなくなってしまい、
フランクフルト行きの電車に乗り、向かう。

そして、前日にチケットを買ってあった
(必ず、前日に買うようにしていたのですが)
ICEの二等、喫煙(禁煙が満席で)。3人で行動
する事もあって予約を確実にしているのだが、
予約されている席にでも、予約していない人が
座っている事はドイツではよくある。

予約している人が来ない事もあり、その時には
その席は自分のものになるからだ。予約されて
いない座席は自由座席。って事ですね。

で、僕らの3人分の座席にも先着が2名いた。
しかし、もちろんどいて貰います。おじさん達は
え〜、3人も?2人でしょ?とか言いますが、
どいて頂き、座ります。予約があるって、席に
書いてあるんですけどもね。皆ガンガン座ります。

前にイタリア旅行記で、そのまま予約者から
席を奪った家族の話を書きましたけどもね。
それは、イタリア人らしき親子でしたけども。

んで、フランクフルトについた頃には
タバコの煙りと5時間余りの移動で疲労もピーク。
ずっと、眠らずに過ごしていた僕達は最後の最後
フランクフルトに近付いた頃、寝入ってしまった。
危なかった。何となく僕は目が覚め、ふと
窓の外を見ると、フランクフルトHBFと書いてる!
飛び下りました。あと2分遅ければ......こわっ。

ケバブを食ったあと、バスが終わっていたので
路面電車で一回の乗換でユースまで行く事に。

そしたら、何番か忘れたけど、例えば11番の
電車に乗って、乗換駅まで行きます。そして
次に来ると電光表示してある16番を待ちます。で
電車が来たので、16番だと思って乗り込みます。
そしたらば、あれれ?見た事ある景色。
そうです。11番の折り返しに乗ってしまった。
不覚にも16番なのかどうか確かめなかったのです。
次の到着電車の電光表示に16番と書いてあったのを
信用したのがダメでした。トホホです。

結局、フランクフルトの中央駅に戻ってしまい、
トホホでやる気が失せて、タクシーに乗りました。
2人にドイツでベンツのタクシー(ほぼベンツ)
に乗る経験をして貰えるという言い訳をしながら。
で、僕もドイツで初めてタクシーに乗るのでした。

そして、ユースに到着しまして、チェックイン。
夜11時をまわっていました。受付のお兄さんは
親切で、僕の生まれ年をごまかして、2人の刺客
の年齢で予約するとイイと言ってくれました。
それで安くなるからです。しかし、シーツ代は
もう、込みらしく、持って来たシーツ3枚は
無用の長物でありました。

さて、三人とも疲れておるのか?
Mさんが明日の飛行機で日本へ帰るというので
別れを惜しんでなのか?夜遅くまでお喋り。
で、クタクタになり、ご就寝。