「日本からの刺客.6」

さて、ロングラン中の刺客シリーズも
今日で無理矢理終わらせます(笑)。

6月15日
何もしないグウタラ日。僕は疲れていたのだ(笑)。

この日だったかな、Tさんに相棒の自転車を貸して
ラティンゲンの街を1人ウロウロしてもらったのは。
僕も一緒にウロウロするつもりだったが、僕の自転車は
故障中で、修理していなかった(今も、やってません)。

そしたら、出かけてしばらくした頃、突然、豪雨。
あっちゃ〜、大丈夫かな?雨宿りできてるかな?
と思っていたら、晴れてきました。で、その後、
しばらくして、Tさん帰宅。びしょ濡れになったので
晴れた後、しばらく走りまわって乾かしたのだそう。

んで、どしゃ降りの時に、傘を差さないで、普通に歩く
ドイツ人も目撃したようで、何でやねん!って思った
そうだ。これまた、ドイツ名物(笑)を堪能したようだ。

夕食に、Tさんが豚のしょうが焼きを作ってくれる。
Tさんのしょうが焼きの完成に合わせて、
ブロッコリーを茹で、味噌汁を作り、夕飯の準備完了。
いただきます。とってもオイシイ日本の味であります。
しょうが焼き。イイね。ラインナップにしなきゃな。

それ以外、何もしていない。と思う(笑)。

6月16日
この日は、再度ケルン。Tさんが土産を買いまくる日。
あと、僕は先日、相棒のベースをチューニング中に
弦を2本も切ってしまったので(苦笑)それも買いに。

この間、観れていなかった、ロバートクラム展を
やっている美術館のミュージアムショップに行き、
Tさんは充実の買い物をする。(羨ましすぎる〜)

その後、先日見つけていたが見れていなかった
玩具屋さんに入り、Tさんはサッカーゲームを購入。
これが、なかなか良く出来た代物で、面白い仕組だった。
その店のおじさんは、とっても親切だった。

その後、ウロウロと店を見、先日のゲイの人の多い街に
辿り着き、ゲイショップを見る。超巨大なチンコも見る。

腹が減って、先日と同じイタリアン屋へ。Tさんはペンネ、
僕はスパゲティ。案の定、ノビノビのスパゲティ。
イタリア人がやっているらしき店なのに、このノビよう。
すごいだろ。と言いつつ、ドイツ的スパゲティをTさんに
無事味わって頂く事ができた(笑)。良かった良かった。
(大阪の讃岐うどんが本場より柔らかいのと同じ理由?)

その後、なんだかんだ見て、疲れたので帰路。
んで、デュッセルドルフからラティンゲンまでの
電車の途中で、小学生高学年の団体と乗り合わせる。

で、この日も(てか、刺客達が来てる時、ずっと)
なんか異様に切符検査官が多い。で、小学生の1人の
男の子が、チケットを持っていないと、慌てている。
定期が切れたとかかな。(この日は切符検査官だけで
なく、乗客にアンケートしてまわる人もいたので、
彼等は、今日は危険だと気付けたのです)

んで、僕達の、すぐ横の席の女の子達に、僕達は
1日切符(5人まで可)を持ってるから、彼と一緒って
事にしてイイよ。と言うと、女子はダンケと言って、
男子に伝えた。すると、何故か、彼は、大丈夫。
自分で、なんとかする。とか言ったようで、
女子は頭がオカシイのよ。と言っていた。
で、彼、どうするのかなぁ〜、と思ってたら

車掌さんが、我々の車両に乗って来た時に、
たまたま止まった駅のホームに駆け出し、
タイミング良く、別の車両に乗り移る作戦を決行。

しかし、車掌さん、しっかり見てました。
クルッとユーターンして、向こうの車両に
戻って行きます。作戦失敗。女子達もシャイセ〜!
(クソ〜!)と、溜め息が、こだましています。
その後、彼はシュンとした顔をして、車掌さんの前を、
襟首を掴まれてるかのような格好で、歩いて来ます。
彼は僕達の横に来ると、僕の顔をチラッと見た。
お願いします。という、彼の心の声が聞こえた。
(日本語で。笑)

で、僕が車掌さんに切符を見せます。
明らかに怪しい関係。車掌さんは、この切符で
誰と一緒に乗ってるのか。と問うて来たので、
彼(作戦失敗男子)と、Tさんと、僕です。
と伝え、その周りの女子は、それぞれ定期を見せ
シブシブの顔の車掌さんを横目に、罪を逃れた男子は
僕の隣に座り、伏目がちに、そして馴れ馴れしく(笑)
何やらペラペラ言ったが、聞き取れなかった(笑)。
僕は笑いながら、彼の肩をポンポンとした。
(ビー ケアフル。とか言ったっけなぁ〜。笑)

彼等は、僕達と同じ、ラティンゲン・オスト駅で
(オスト/Ost 東という意味です)降り、男子は
あの車掌!してやったぜー!みたいに盛上がってます。
女子の何人かだけは、何度も僕にダンケと言いながら
微笑みかけて来ますが。そして、あの男子だけは
チラチラと僕の方を見ながら去って行きました。

その後、僕達はバスに乗り帰宅。
(1日切符だとバスも乗り放題なので。
 バスでも、歩きでも同じ、15分位かかります)

6月17日
この日は、相棒と僕が、夜に学校。なので、
またまた、Tさんに晩御飯を作ってもらいます。
それまでは、グータラ。

僕達が学校に行く時間に一緒にでかけ、
ちょっと遠い(ので自転車で)大型スーパーに
Tさんは、土産物と夕食の材料を買いに行く。

で、僕が学校を終え、帰宅すると、Tさん特製
オムライスと、味噌汁が準備され、おいしく頂く。

本当においしかったのだが、しかし、調理後の
キッチンの汚さと、段取り悪く冷めてしまったのと、
卵が上手く焼けないと言うので、僕がコうるさく言う。
卵を焼くのはね...(笑・以下略)。

ま、人の事を言えたもんじゃないんだけども、僕も。
日々、相棒に教育して頂いているのだけども(笑)。
おかげ様で日々、改善されていまーす(かな〜?)。

Tさん、料理楽しいだろ〜(笑)。また何か作ってね。
(てか、食器洗うの楽しいのよね?僕には判らん。笑)

6月18日
お昼前、ラティンゲンにある、メルヘン動物園に行く。
僕の好きな散歩コースである山にあるサビレタ動物園。
中には入らない。お金がかかるから(笑)。
んで、お隣にあるブラウアー湖にも行く。
ここには子供達がトランポリンできるような遊び場、
デパートの屋上の遊び場、みたいな施設がある。
プラプラ散歩してたら、突然の豪雨。傘未所持。

でかいパラソルがあったのでそこで雨宿りする。
すると、すぐ横のカフェから、おじさんが僕達を呼ぶ。
カフェで雨宿りさせてくれた。今日は定休日らしい。
この湖の施設は週末のみ営業していると言う。
んで、何か飲むか?と聞かれたが、お金がかかる
(ホント貧乏だね・笑)と思ったので、結構です。
と言ったら、お金はいらないから、どうだい?
ありがとうございます。コーラを頂きます。

そして、片言の英語とドイツ語のミクスチャーで
少しだけ話し(知ってる言葉を総動員して、笑、
Ich wohne in Ratingen.僕はラティンゲンに住んでます。
と伝えたところ、一気にドイツ語で喋ってくれましたが、
何となくしか理解できません。あぁ喋れたら楽しいのに)
おじさんの連れていた大型犬を、ちょっと撫でたりし、
雨もマシになった頃、おじさんは出て行ったので、
僕達も出て、ダンケシェン、ヴィーダーゼンと挨拶し、
家に帰り、犬臭手を洗い、トイレし、傘を持ち再出発。

1日切符で、路面電車に乗り、デュッセルドルフへ。
日本人街を体験。さっそくココはドコ?的な感覚を
味わって頂く。街のここかしこで日本語が聞こえる。
Tさんにとって、こんなドイツは初めてなのでした。

僕はアジア食材屋さんの日本古本コーナーで
「天皇ごっこ」(三沢知廉著。日本に所持、未読)
「なぜ」(松下幸之助著)と、文庫を2冊も買う。

その後、SEX SHOPに入り、その実態を観察、
Tさんは、精子をキャラ化した入れ物に入った
リキュールらしき物を買う。超巨大なチンコも見る。

その後、ラティンゲンに戻り、相棒と待ち合わせ、
デュッセルドルフとは逆方向のエッセンに向かう。
エッセンの街も見、IKEAにも行く為である。
デュッセルドルフにもIKEAはあるが、
バスで行ったりと面倒なのだ。
あと、相棒と落ち合う事で電車代が浮くのだ。
(5人まで利用可能の1日切符だし。セコ!)

んで、エッセン中央駅すぐの百貨店で土産を物色し
街を通り抜けようとすると、ホテルのディナーを
屋台で食べよう、みたいなイベントで人がワンサカ。
スーパーに缶ビールが売ってないか見に行くが
(土産に瓶だと重いので)ナシ。空港で買う事に。

で、IKEAに向かい、色々見ます。んが、
この頃から、僕は体の不調を感じ始めます。
相棒が友人への贈り物を物色し、それを買い、
Tさんは特に欲しいものも無かったようで、
帰りましょう、という頃、僕は本気で体調不良。
腹が非常に痛い。体も。あ〜、こりゃ風邪だな。

で、ラティンゲンに帰宅。僕はもう最悪で、
Tさん、相棒は、帰り道の途中のピザ屋で
ピザを買って、家で食べます。

明日は、朝5時前には家を出ないと
いけなかったので、僕は速攻、横になります。
Tさんは土産などをトランクに詰め重さを
チェックしたりなんやら、大忙し。
結局、2時過ぎまで作業したそうです。
そして、朝、4時、目覚ましが鳴ります。

6月19日
朝5時過ぎの電車に乗る為に駅に向かう。
Tさんがフランクフルト空港から日本へ帰る日。

しかし、最後の最後に、またトラブル。
駅の切符自販機2台の内、
片方はカードでのみの使用可、もう片方は小銭のみ。
うおー。週末乗り放題切符を買うつもりですが、
28ユーロも小銭持ってるわけねぇー!

何かの間違いかもしれません(笑・なわけねー)
手持ちの小銭を試しに入れてみます。無反応。
うわ〜、小銭のみのほう、壊れてるんじゃねーか?

とはいえ、小銭を早急に用意する為に、
KIOSK&TAXIに両替を頼みまくります。
しかし、手元に出来た小銭は16ユーロ。うう。

じゃぁ、電車の中で買おう!
(じゃ、最初っからそうすりゃイイじゃねぇか、
 とお思いかもですが、以前、同じような事情で
 乗った電車で、切符を持ってない事で、有無も
 言わせず、切符(笑)を切られ罰金を払うハメ
 に、なった事があるのです!)
しかし、5時過ぎの電車、乗り損ねました。うぅ。

しかし、そこは慣れ。こういう事も予想した上で
余裕を持って出かけて来ております。エッヘン。
本当は1時間後の電車でも間に合うのです。
で、ココでちょっとした辛さを味わいます。
早朝ですし、はっきし言って寒い。ジワジワと
体温が奪われ、そんな中、1時間待ち。辛い。

その間に、僕達と同じ思いをしながら、
自販機に小銭を吸い取られて、返して貰えない
オジサン達もおりつつ、最悪のDB(ドイチュバーン)
とか思いながら、1時間後の電車に乗ります。
結局、車掌さんもまわって来ず(早朝すもんね)、
デュッセルドルフ中央駅で乗換の際、
週末切符を買います。(そこまでは無賃だね)

デュッセルドルフから乗った最初の電車では、
駅での1時間待った寒さが、体から取れず
非常にブルブルと震えていた。しかも腹痛。
その後、何度か乗換え、順調に空港駅に到着。
道中、2人とも、ほぼ寝て無口であった。
僕が体調不良だったし。

まず、チェックインし、トランクを預け
身軽になったところで、またしても空港内の、
最初のマクドナルドに行く。

で、僕はアイスを食い(ショック療法)、
Tさんはハッピーミールで、こないだとは違う
サッカー玩具を手に入れる。と思ったら、
入ってなかったりとかして、何回かレジの人に
言いに行ったりして、やっと貰う。

別にいらないって言ってたけどもね。
でも、ま、主張したら、くれるとは思ったので、
言うように僕はすすめたのだけども。

で、ポケ〜とし、過ごしていると、突然
おじさんが、手作り洗濯ばさみ
(市販の物に装飾を付けた物)をテーブルに
手紙を添えて置いてきて、立ち去っていく。

他のテーブルにも、そうやって置いていく。
その手紙を読むと、彼は耳が不自由に人らしく
これを買ってくれませんか?という事らしい。
その後、彼は再度テーブルを順にまわり、
お金、もしくは、商品を回収していく。
金額は自由なようで、僕は2ユーロで買う。

その後、Tさんとお別れし、僕は帰路に着く。
本当は先週も行ったフランクフルトの蚤の市に
行くつもりだったが、体が最悪状態。おとなしく帰路。

しかし、寝過ごしたり、思考もウマク働かなかったり
電車のタイミングも合わなかったり、で思うように、
スッと帰れなかった。途中、降りた事もないような駅で
降りたり、普通以上に時間のかかる道のりとなった。

デュッセルドルフに着いて少しお腹に何か入れようと
パンを買い、食べる。無理してでも食べるという、
こちら式の治療法に準ずる形である。
そういうのもありかな?と思えてきていた。
しかし、帰宅後、死んだように眠る。

そんな、刺客達との2週間でありました。

(長丁場、お付合い頂いてありがとうございました。笑
 あー、チカレタ、チカレタ。コレ書くのにね。笑)