「日本音楽」

語学学校で、先生に
日本の音楽を持って来て、と言われた。
(正確には日本「語」の音楽)

それまでにも、何人かのクラスメイトが
それぞれの国の音楽を持って来ていた。
休憩時間に10分程、流す程度なのだけども。

ブラジル人のはやっぱり美しいボサノバとか
オシャッレ〜な音楽を持って来ていた。

セネガル人のは先日イベントで聞いた
トルコ歌謡曲に似たような、アップテンポな
曲にコミカル(ではナイのだろうが)な歌が
乗る、アイドル曲のような音楽だった。

で、僕は何を持って行ったかというと。
さんざん悩んだあげく、今、最も
日本でヤバイんじゃないか、と思うバンド。
(もう、セカンドアルバム出るらしいじゃん!)

ZAZEN BOYS、を持って行った。

どんな反応を諸外国の人達はするのかな?
というのに興味があったのだ。

んだらば、撃沈。

皆さん、美しい音楽がお好きな方ばっからしく
心底喜んでくれたのはトルコのオルカイだけ。
あと、まぁ、聞けるって感じだったのが、
セネガルのデアヌと、マリのコロティミ。

オルカイは
「ヤパーニッシュ・ムジーク イスト グート」
と大喜びしていた。

デアヌは「ストレンジ」と言いながら笑い、
コロティミは「グート」と、ある1曲にだけ言った。

他のみんなはシカメッ面(先生もウゲッって顔)。
パンク好きのヤンチャな、おてんばティーン、
カナダのロザンヌが欠席だったのは残念だった。

で、その次の授業日、
リベンジ(何の?)として、今度は
美しい日本の音楽を持って行こうと考えた。

僕の当番日では無かったが、誰の当番日でも
ナイようだったので、持って行った。

で、何を持って行ったか?
七尾旅人の弾き語りアルバムと迷ったが、
矢野顕子のSuper Folk Songという
弾き語りアルバムを持っていった。

今度は先生も「シューン(美しい)」と言い
他のみんなも前回よりも好感触。

というか、
思ったほどの反応もなく、どっちかって言うと無反応。
とくに、みんな興味ないようだ。ハハ。

そして、帰り道、オルカイと話していたら、
「前の音楽は好きだが、今回のは少しだけ好き」
と言う。彼は激しい音楽の方が好きらしい。

次回、オルカイがトルコの音楽を持って来るという。
楽しみだ。