「タンデム」

タンデムパートナー。
それは、日本語を学びたかったり
日本に興味のあるドイツ人と、
ドイツ語を学びたい、ドイツを
知りたい日本人とのパートナーシップ。

ま、友達になりませんか?
というわけ。

出会い系と同じような仕組みで
始まるわけだが、男女のセット、
とくに、ドイツ人男、日本人女
のセットの場合に、出会い系と
同じ結末に至る事も多いと聞く。

(白状すると出会い系は使った事が
 ないので実際はよく知りません)

ま、結果オーライなんでしょう。
語学の勉強に絶対になるでしょうし。
恋人になっちゃうのはイイ事だ。

さて、今回タンデムパートナーに
なったのは、アンドレアスさん、
ドイツでは多い名前のようだ。

前に、ギターウルフのライブで
知り合って、今もメールのやりとりが
細々と続くお兄さんも、アンドレアス。

今、相棒が勤めるケーキ屋の大将も
アンドレアスだと言うことだ。

で、そのタンデムのアンドレアスさん
と知り合った。以前、エドガーと
行った、Japan Tagというイベントで
タンデム登録(パートナー探してます)
を相棒が書いたのがキッカケだ。

ある意味、タンデムだったエドガー
との別れの後、新たなタンデムと
知合う事ができたわけだ。

で、そのタンデムのアンドレアスさん
(彼は僕達を、さん、付けで呼ぶので
 僕もそれにならいまして、さん付け)
は、デュッセルドルフ界隈でドイツ語を
教えているらしい。語学学校とかでは
なく、個人での商売のようだ。
で、生徒は全て日本人だと言う。

だったら、その日本人達に日本語を
教えてもらえばイイじゃないか?と
僕達は思ったのだが、やっぱ仕事中に
逆に教わっちゃうのはマズイのだろう。
お金をもらっているわけだもんね。
教えられたら、チャラになっちゃう。

で、僕達はラッキー。ドイツ語の
先生からタダでドイツ語を習えるのだ。
いや、タダというか、日本語を教える事
と引き換えだな。でも、そりゃ簡単。
なぜなら簡単な日本語だけだからだ。

あ、しかし、こないだアンドレアスさん
から質問された。「さくら」とは何故
「さくら」と言いますか?と。それは、
例えば、人気がなく、客入りも悪い店を
繁盛させる為に、ダマシで客のふりをする
「さくら」の事である。もちろん彼は
「桜」は知っている。だが、なぜ、
「さくら」と言いますか?と。僕は
答えられなかった。んで調べますと言い
まだ調べてない。誰か知ってたら教えて下さい。

日本語を本気で教える事の難しさは
コッチに来てから痛感している。
言いまわしとかの文法的理屈を頭では
なく、体で判ってしまっているので
それを言葉で説明するのは、難しい。
(ま、使用に関しても、日本人でも、
 なかなか、難しい部分もあるけど)

これは、コンピューターの操作に関して
も同じだな。自分で触るぶんには、もう
頭で考える事と、体が動く事が、そんなに
誤差なく、瞬間の感覚で連動してる。
そこまで来たのも、とにかく体で覚えたから。

その後、コンピューターを、教えるようになり
言語化しなきゃならなくなった。そしたら
自分でも理屈が判ってなかった事や、
体で判っちゃうし、出来ちゃうからイイや
と深く考えて来なかった事に、更に深く
突っ込んで考える必要が出てきて、尚更、
深く深く理解するための助けになった。

僕は言語化というのは、確認、再確認、
本当の理解、という上でとても大切だと
その時に気付いたんだな。で、こんな
文章を書くのにも、そういった理由が
少しある。たわいもない事ばかりですが。

んで、難しい言葉ばっかりで書いてる
ような批評とか解説とかありますけども、
あれが僕は大嫌いです。難しい言葉や
外来語は文章の簡略化もでき、同じ語句を
共有する同じ穴のムジナには通じるのかも
しれないけども、大抵、そういう難しい
言葉を使うヤツらは、その言葉を解説
できない。いや、解説はできる。だけど
誰にでも判る言葉に噛み砕く事ができない。
その事には、いつも残念に思う。凄く
素晴らしい事を言い、みんなで分かちあおう
と言う主旨の文章なのに、判らない言葉で
書いてあったりするのだ。インテリは。
興味があり、理解したいのなら、共通語を
覚えろ。覚えてないオマエが悪い。と
彼等は言うのだな。変なの。

しかし、
かくいう、ドイツでの生活もそう(笑)。
ドイツ語という共通語ができないと
ダメなのだ。トホホ。アハハ。

んでね、そういう、日本語やコンピューター、
体で覚えたものってのは、脳を使ってる
感覚すらナイ状態で使いこなせるもんだ。
しかし、ま、脳もバリバリ使ってる。
子供の頃からやっていた水泳もそうだな。

しかし、大学受験の為に高校2年生から
勉強していたデッサンなんかは、もう
今できるかどうか、ちょっと不安だ。
なので、先日ちょっとやってみた。
カリフラワーの芯を描いてみた。
面倒臭ぇ。集中力も続かない。その内、
カリフラワーの芯は形を変えてしまった。
また、今度チャレンジしてみよう(笑)。

絵を描く事は、正解というのが
イマイチよく判らないので、体で覚えて
いるのか、頭でしか覚えていないのか、
そもそも、全く覚えていないのか、も
よく判らない。ただ、描く事は好きで、
スルスルと描いている。ただ、それが
作品と呼べるモノかどうかは判らない。
ま、だけども、描きますけどもね。

で、デザインはコレはマダマダ難しい。
デザインを教えていた人が、そんなこと
言ってはいけないのかもしれないが、
まだまだ頭で判っている(ような気が)
だけである。もっと修練が必要だ。

で、絵(美術)とデザインの違いに
ついての個人的見解を述べると、猛烈に
長い文章になるので、また別の機会に。

さて、横道から戻って、タンデムの
アンドレアスさんの話。

相棒と何度かメールのやりとりをし、
電話で直接話し、待ち合わせをした。
デュッセルドルフにて会いました。

で、ちょうど開催中の大規模なキルメス
(ドイツで2番目に大きいらしい)に行く。
キルメスというのは移動遊園地だ。
ドイツでは、夏になると、キルメスや
各種フェスティバル、コンサートなどが
やたらと行われる。多分、ドイツ以外の
欧米でも同じだろう。で、それにならって
日本でも最近はフジロックフェスだの沢山の
フェスが行われるようになったのだろう。

近々、そのアンドレアスさんと一緒に
とあるフェスに行くかもしれない。
一緒じゃなかったとしても僕は行く。
行かねばいけないと何故か思っているのだ。
ちなみに、ジミ・テナーが出る。再度観る。

さて、キルメス。
すげーデカイ。一つ一つのアトラクション
の建物が凝っている。凄くデカイ怪物が
動いて客をこまねいていたり、とにかく
なんで、こんな大掛かりなモノを移動する?
1ケ所にとどめてはダメなのだろうか?

そもそも、移動遊園地で、いっときだけ
建てられた、もの凄く高くまで登る、
恐怖系アトラクションなど、心配になる。
そりゃ、キッチリ作ってるかもだけどさ、
なんか、信用ができない(笑)。

一部のドイツ人への不信感が、常に大きく
存在してしまう。ネジが1個見つからないぞ。
いや、ま、100個の内、1個ぐらい大丈夫さ。
などと、やっていそうな気もしてしまう。
もちろんキッチリしている人もいるのだが。

んで、一切何も乗らずに、アトラクションを
見物してまわる。ただ見てても凄い面白い。
僕は久しぶりに大きな彫刻(いつも彫刻とは
呼べないモンばっかですけども)を作りたい
と思った。全く良くできた怪物達だったのだ。

で、歩き疲れ、キルメス内のパブみたいなとこ
でビールを飲み(親不知中痛禁酒を破り。美味)
沢山、3人でお話をした。アンドレアスさんは
前に相棒(と僕)がいたザールラント州の出身。
なんとなく、ザールラントに相棒が行った事の
必然というか、何かの縁みたいなものを感じた。
ザールラント州は今いる土地のドイツ人達に
言わすと、ウゲッって感じくらいの田舎だ。
だが、なんとなくザールラント州がまた何かと
つながるというか、御縁があるような気もする。

他にはアンドレアスさんは前に広告代理店に
勤めていた事もあり、僕と広告やデザインの
話にもなった。その間は相棒は退屈していたが。

あと、芸術にもかなり興味があるようで、
そういう話もちょっとした。あ、あと、音楽。
僕と相棒が好きな音楽とアンドレアスさんの
好きな音楽とに共通項が結構ありそうで
趣味が合うってのは、非常に楽しみである。
んで、ま、前述の音楽趣味的にも合致しそうな
イベント、フェスに今度行くかもなのです。

しかし、アンドレアスさんは、
安い飛行機チケットが取れれば、
どっか旅行に行くかもしれないらしく、
こないだ、会う約束をしようとしてた日も
連絡がつかず、なんか旅行に行ってました。
とか、ラジオ聴いてました。とか(笑)で
ドイツ人らしい、よく判らない言い訳をして
いたらしいから、今度のフェスもどうなるか?

ま、ノーンビリとドイツ式で。