「テレビ」

ドイツではテレビやラジオを
見るのに受信料みたいなものを
払わなければいけない。しかし
多くの人は払わないらしい。

僕達も払っていない。
それは、良くないのかも
しれないが、払わない。
そして、この料金の集金は
何とも強引なものであった。
ちょっと不快。

日本で、NHKならば
受信料を徴集する人が
各家庭をまわってくる。
ドイツでも、そんな方法かと
思ったら、手紙が来た。

テレビを持ってますか?
などと書かれた紙で、それに
記入し送り返せと言う。
郵便代は、僕ら持ちかよ。
それは仕方ない事のようだ。
セコイけど、イヤだな。

んで、その手紙をそのまま
放っておいたら、数カ月後
請求書が来た。先の手紙で
所有していない旨を書いて
送らなかったという事は
契約されたという事になるらしい。
とりあえず、その請求書が
届いた月までの2ヶ月分の請求。
こういうやり方は多いみたいだ。

DBという電車会社でも
年間の割り引きカードに
申し込んでいた場合、翌年も
断らない限り、勝手に更新され
カードを送りつけ、その後、
請求書を送りつけてくる。
日本だと利用者が更新しなければ
そこで契約は切れたりする事も
多いけど、それがないんだね。

で、テレビ受信料。
テレビは持っていませんから
とメールで断りを入れたら
最初の1ヶ月分だけ払えと言う。
イヤなので、もう無視している。
テレビを手に入れた今、本当は
払わないといけないのだろうが
高いんだもん。幾らか忘れたが。

んで、本来、書きたかった事に
話を移す。テレビの内容についてだ。

僕はコッチに来て、テレビを見て
大爆笑したのは「Mr.ビーン」と
「オースティンパワーズ」だけ。
どっちも分かりやすいギャグものだ。
Mr.ビーンに至ってはセリフはほぼナイ。
なんとも言葉を使わない笑いという
ものは強いなぁ、と実感した。

しかし、それらの番組、映画は
一時のもので、それ以降の番組で
爆笑はしていない。残念な事に。

先日友人から届いたDVD、
日本のテレビ番組「タモリ倶楽部」
を沢山納めたものだった。

それを見た僕は水を得た魚のように
大爆笑を繰り返した。相棒いわく
テレビ見てこんなに笑ってる姿を
ドイツでは初めてみた。というか
こんなに笑ってるのをドイツでは
初めて見た。と言われた。

僕もそう思う。
もう、すっごく癒されたんだもん。
タモリ倶楽部は最高です。
日本でもこれだけ見れたら他は
見なくても全然OKだったもんな。

笑いの話は、そんな感じ。

で、もっとシビアな社会についての話。

こっちのニュースは凄い。
今日もイラクでのテロだかの被害で
(言葉が判らないので判らない)
多くの人々が死んでいる映像を見た。
ぼろ雑巾のように人が道端に死んでいる。

日本で、そのような映像を見るだろうか?
インターネットで見る日本人もいる
だろうけど、もっと日常的にニュースや
新聞などで見るだろうか?

何故見ないのだろう?
僕は見せるべきだと、強く思う。
こっちに来て、それらニュースを見て
強く思った。報道には主観や脚色が
あるという事実もあるだろうが、
人が死ぬという事実は、主観や脚色
があろうがなかろうが大きな事実だ。
宗教的な理由、国と国の理由、
どんな理由があろうと大きな事実だ。
大抵、それらの死の理由は理不尽だ。

何故、日本は死人を見せない。
死が恐いから?そりゃぁ、死は恐い。
恐くない人もいるだろうけど、恐い。
だけど、恐いという現実を見る事から
目をそらすのと、死が恐い事が一緒か?

例えば日本では人の命の尊さを理解
しない若者がゲームのせいで増えた。
とか、言われた。そうなのかなぁ?
だったら、世界の現実を見せてみろよ。
日本の報道、マスメディアは貧弱だ。

今の世の中、衛星放送とかで
世界のニュースが見れるのかな。
だったら、ドンドンそれが一般家庭に
普及して欲しいものだと思う。
見ろ。と思う。僕も日本でも見る。

日本の、全てに客観的で、他人事で
冷静で、批判的な、そんな報道は
ツマラナイ。右翼とか左翼とか
考え方は多種多様だから民主主義だ。
もちろんテロはいけない。
とにかく、人の命を奪うのはいけない。
そこだけ守れば、僕は沢山の考え方を
容認できない日本の社会に不満だ。
いや、容認したフリだけをする、
ことなかれ主義な社会だな。

極端な右や左の考え、それ以外の
奇想天外、危険な、変態な、そんな
思想があってもイイと思う。
だって、そういう幅が世界を豊かに
するのだし、文化を育むのだから。
僕は文化の中で生きたい人間として
それらを容認する。

しかし、日本は、平均を好む。
これは、最近、友人とのメールでの
メインテーマになるくらいの話
なのだが、友人と僕の共通の見解は、
平均は嫌い、ツマラナイ。だ。

平均が安心。である日本人ってのは
僕は本当にツマラナイと思う。
はみ出したってイイじゃん。
生活を安定させる為には、はみ出す
のは良くないのかな。ま、本当に
はみ出すってのは難しいよ。

何やったってよっぽどじゃないと
はみ出す事なんてない。なのに
何に怯えるのかね?村八分?
五人組とかの昔の社会制度はよく
出来てるよなぁ。人間の汚い部分を
正義のようにズルク使うテクニック。

でも、ま、ちょっとはみ出す位で
イイじゃんね。とにかく平均てな、
みんなが使ってるから、とか
みんながイイと言うから、とか
そんな平均へ向かうのは僕は
絶対にイヤだし、今までも
平均に向かう事はしてないし、
これからもしない。絶対に。
ヘドが出る。気持ち悪過ぎる。

でも、単純に好きなモノが、
平均的人気を持つモノだった、
ってのは、話は別。
それは、平均を指向してないもん。

さてさて、ま、生き方は各人のもの。
まぁ、みんな勝手にやればいい
わけですが、テレビとかさ、
そういうメディアから見えてくる
もので洗脳されるのが恐いね。
それは、僕もそうだな。気をつけよ。

でも、実際に自分の目で見れない
事もある。そういうのは本も読む。
その印象、感想は、絶対に一般論は
言わずに、自分の主観で語る事にしてる。
間違っててもイイ。自分の正直な所なら。
2次情報だろうと、気にかかれば
それは重要。そこから自分で考える。

とにかく、How to書、理論書、
解説本に書いてある事なんてのは
大抵しょーもない。なので、自分の
ノウハウを自分の為に考える。
というか、生きてたら普通考える。

結局、何を書いてるんだ?(笑)

とにかく、自分の脳みそで物事を
考えるようにしなきゃいけない。
そういうことだと思うんだな。
自分の為にね。

なので、ココに書いた事は
僕による僕の為なのでありますね。
僕のテレビの使い方って事かな。
でも、やっぱ、とにかく、
本当を観るってのは大切ですね。