「ボンチョさまと」

クボボンチョこと、
相棒の母上様が、ドイツ来訪。

9/21(火)
ボンチョ様、フランクフルト着。
ちょっと電車代セコビッチョして、
朝10時頃から、相棒1人迎えに。
僕はラティンゲン自宅待機。

夕方6時頃、お二人着。
すぐに、ラティンゲンで、
最も古い飲み屋レストランへ。

そこでは、いつも呑むだけ
だったので、初の本気食事。

んで、前々からのイチオシの
レストランと同等か、もしくは
勝つくらいのオイシサであった。

雰囲気含めて、これから
来客があり、ドイツ料理を食う事
になったら、この店に来るだろう。

オススメレストランの座が
入れ代わった!うーむ。
どっちもオイシイのだけどもね。
んで、連続2日で2店を巡るのは
辛いかな(笑)。だって濃いから。

んで、帰宅し、ノンビリしつつ
早々に寝た。(と思う)

あ、ボンチョ様が日本から色々と
食材を持って来てくれる。
ありがたい!僕がお願いしたのは
カレールウ&つくだ煮!嬉しい。
相棒は、チキンラーメンやら
ユカリやら、増えるワカメやら。
今回の旅の途中で会う友人達の
為に、かりんとう、ひやむぎ、
など、色々と買って来てくれる。
あぁ、本当にありがたい。

9/22(水)
朝食。先日、デュッセルドルフで
買った、何か知らんオイシイもん
をパンに塗ると更にオイシイかも、
という相棒の要請により、昨日
フランスパンを買っておいた。
それを食う。ラティンゲンに
越してから、滅多にパンを食わない。

前はパン屋のヨウコちゃんが一緒
に暮らしていたので、よくパンを
食ったのになぁ。そのヨウコちゃん
とも明日会うんだな。

この日は、寝台列車でミュンヘンに
行く予定だったので、それまでの間
ラティンゲンをプラプラすることに。

先日、相棒のお姉様が女児を出産
されたので、ラティンゲンのベビー
ショップへ。先日、アラッシーが
来た時と一緒のコースだな。
カワイイベビー服屋で、カワイイ
上着を買い、違う店で玩具を買う。

その後、スーパーで買い物をし
家で御飯を炊き、味噌汁を作り
茄子を焼き、買って来てくれた
しいたけの味噌つくだ煮を食べる。
うまいっ!あぁぁぁ。

荷物の準備をし、バスで
ラティンゲン・オスト駅まで行き
少し早めにデュッセルドルフ駅着。
待合室で、30分程乗継ぎに待つ。

クスリか、酒で、わけわからんよう
になってる白人大男が2人わぁわぁ
やっている。デュッセルの中央駅は
いつもガラが悪い。ま、大きい街の
中央駅はどこも大抵そうだけども。

僕がデュッセルが嫌いな理由は
このガラの悪い、汚い、中央駅周辺
が大きな理由の一つにあると思う。

寝台に乗り込む。うーむ、狭い。
身長176cmの僕はベッドの長さが
ギリギリだ。こんなんで、どうやって
ドイツ人達は寝るんだ?足曲げてだな。

DVカメラに録音してきたジミテナー
を聴きながら、ボーッとする。
んで、寝る。が、寝てるはずなのに
クタビレまくりで起き、ミュンヘン着。

9/23(木)
まずは、駅構内のレストランで朝食。
高い。んで、多い。実は、今回の旅、
まるごと、ボンチョ様にゴチになった。
なんとも、申し訳ない次第。ただ、
僕達が居る間に、お互いの両親を
ドイツに呼び、一緒に旅行したいなぁ。
と言っていただけだったのだが、結局
ゴチになるハメになり、申し訳ない。
余計に旅費を、かさませてしまった。
帰ったら、親孝行しなきゃ、です。

次に、ホテルを探します。
ツーリストインフォは、まだ開いて
無かったので、直接ホテルに聞きに
相棒が走り回ってくれました。

それで、結構空いてるようで、
予約しに、また戻って来ます、と
言ったハズのホテルには戻らずに(笑)
もう少し安い宿が見つかったので
そちらに泊まる事にする。

近くに、ユースホステルもあったが、
今回は母上様も一緒なので、そういう
所への、宿泊は止めておくのだ。

ミュンヘンはオクトーバーフェスト
と言われる、ビール祭りの真っ最中で
ホテルも空きがナイかも、とか、
普段より高値かも、とか聞いてたが、
程良い値段の、程良い部屋がとれた。

ホテルに荷物を置き、旧市街の方へ。
教会やら、市庁舎の人形時計やら、
高級食材屋やら、色々と観て回る。

カフェをしてから、一旦、電車で
ホテルに戻り休み、スーパーに水を
買いに行き、仕事後のヨウコちゃん
と中央駅で、待ち合わせる。

明日のオーストリア・ザルツブルグ
行き(&帰り)の電車の予約をし、
ヨウコちゃんと会い、旧市街まで
今度は電車で向かいます。

ヨウコちゃんは、同僚に、旧市街の
○○という店でカタログを貰って
来て欲しいと言われたらしく、
その店に向かう。が、どう見ても、
こりゃ、エロショップじゃん!
ヨウコちゃん、同僚に騙されました。

しかし、本当にカタログを貰い(笑)
それを同僚に売り付けたら?などと
僕が吹き込み、相変わらず、ウブと
いうか、世間スレしてないというか、
何とも、素なヨウコちゃんを再確認。
と言ってもエロショップに恥ずかし
がるような純朴さではナイんだが。

その後、さっき観たのとは違う教会
の上まで登り(エレベーターで)
その後、ゴン中山オススメの店で
土産のバームクーヘンを買い、
(結局食べてないので、味は判らん)
ヒッキリなしに来る日本人を見る。

今現在、相棒が働いているケーキ屋の
社長さんが昔働いてたらしいケーキ屋
に向かう。ドロスとか言う店やっけ?
その店、ドイツ人の一面をもう最高に
強烈に感じさせる、外装、内装、共に
極度の趣味の悪さ。こんな店、信用
できるわけありません。おもわず、
相棒は、入店をヤメそうでした。

しかし!ケーキは美味しいのだった。
今まで食べたドイツケーキの中では
サイズは小さめ(細め)少しお上品。
しかし、店鋪は最高にお下品(笑)。
もう、今まで見た中で一番下品な店。
一見の価値ナシです。

さて、街をプラプラしつつ、
花の勉強をしているハナヤスコさんと
の待合せ場所に移動します。

母上様はもちろん、僕も初対面の
ハナヤスコさん。ども、初めまして。
立ち話もソコソコに、電車で
オクトーバーフェスト会場まで移動。
電車は混み混みです。

このオクトーバーフェストは
ミュンヘンの有名なお祭りで、
この南ドイツ、バイエルン地方の
民族衣装を来て、会場に向かう人が
電車の中には沢山乗っています。

駅を出ると、もう、そこは会場の中。
キルメス(移動遊園地)の猛烈に
デカイのが会場で、その中にビール
を呑みまくるべく、テントが数カ所
あるようです。各ビールメーカーが
出している、そのテント自体が猛烈
にデカイ。前に独友人アンドレアスが
言っていた、ドイツで1番大きい
キルメスとは、ココの事だろう。

と、思ってたら、前にアンドレアス
と一緒に行ったドイツで2番目に大きい
キルメスと同じ乗り物などがある。
あの2番目のキルメス+ビールテント。
そんな感じのドイツ1番なのだろう。

鯖やら、鱒やら、の魚の塩焼きを
食べる事のできるテントはココだけ、
この地方に長く暮らすハナヤスコさん
に引率してもらい、あるビアテントへ。
魚!うまそうっ〜!ジュルジュル。

んで、中に入って座る所を探しますが
もう、人で一杯、みんなイスの上や
テーブルの上に立って踊っています。
あ、生バンドが演奏してるのです。
みんな、立ってるんなら、席くれ。
そう思うんですが、みんな、この日の
為に座席を予約している程なのです。

そして、仕方ないから、入り口の
軒下にあったカウンターで魚を
食べる事にします。んが、ビールは
席がある人にしか売れない。と
売り子さん達は皆言います。うーむ。

だったらば、と、とにかく一瞬でも
座れる席を見つけ、座って注文しよう。
そう思い、中に入りますが、座れない。
ヨウコちゃんが一緒に来てくれて、
ドイツ語で話すが、ココはリザーブ
だから、と、座らせてくれません。

だったらば、と、立ったまんま、
売り子さんに、ツバイビアビッテ
(2つビア頂戴)と、横のテーブルを
指差しながら言います。んで、
ビールを運んで来てくれたらば、
こっちから、近寄って行って、
お金を払い、テーブルの件は、
うやむやにして、ビールをゲット!

あ、なんで、ビール2杯だけか?
っていうと、1杯が1Pだからです。
他のサイズのビールはナイのです。
全部で5人だったんですが、母上様は
余り呑まないし、とりあえず2杯。

そして、そして、魚。激ウマッ!
やっぱ魚はシンプルに塩焼きが良い!
魚をムサボリ食い、ビールを呑み、
一通りゴッチャンです。という頃、
ヨウコちゃんは帰る事に。
パン屋さんは夜中から仕事が始める
ので、そうそう遅くまで遊んでは
おれないのです。

その後、違うビアテントに移動し、
そこでは、うまいこと座れて、
更にビールを呑みます。んが、僕は
チョッチ最近、お腹の調子が良くない
日が多いので、控えめにします。

みんな、踊り、歌い、呑み、騒いで
おります。凄いテンションです。

ドイツ人ってのは、騒ぐ時と、
静かな時の差が激しい。というか、
いつだって全く騒がない人もいるので
そういう差が激しい。きっと、
オクトーバーフェストには来ない
ミュンヘンッ子もいるのだろうし。

しかし、ケルンやデュッセルドルフの
カーニバルよりは、ハメのハズシ具合
は大人しいのだと思う。カーニバルは
下品な人も、もの凄く多いからねぇ。

ボンチョ母上様は、喧騒の中、
眠っておられます。残りの僕達は
大声で耳を近付けて会話をします。

そこに相棒の携帯が鳴ります。
整形靴職人のタクちゃんからです。
どうしてるの〜?と一通り喋った後
相棒に、タクちゃんの本当の用件の
事を聞きます。ほへ〜。そんな事
一言も話さなかったっすよー。
こっちが一杯質問しすぎたかな?

タクちゃんの話は、もしかしたら
ビザの面でウマクいかなくて、
帰国する事になったら、その時に
一緒に、空じゃなく、地面の移動で、
旅して帰りませんか?との、お誘い
だったらしい。ほへー。興味深々。
タクちゃんと2人旅、面白そうだな。
しかし、できる限り、ギリギリまで
こっちに居たいなぁ、と思うなぁ。
てか、全然その話、してない(笑)。

んで、ハナヤスコさんの学校での
勉強の内容を少し見せてもらう。
花の学校では、経営について、
商品開発はもとより、広告や、
立地やら、そういう店鋪展開の
計画まで勉強しているらしい。
うーむ、素晴らしい。そうなのよ
そういうのを勉強できるのがイイ。

芸術大学でも、そういう授業が
あってくれたならば、今、僕は
こうして、わけのわからん人には
なっていなかったのでは、ないか?
卒業する時に、何の為に大学に
行ったのか?と両親を驚かせる事も
無かったのではナイか?と、そう
思うのですよ。チョットだけ。

ま、今、こうしてるのは自業自得
なのですが、色々と社会やらと
繋がりを持っていくって事を学校で
やっていたら、美術を辞めていった
沢山の友人達も、まだ活動してた
かもなぁ〜。とか、現役の人間も
今より悩みも少なくなり、活動に
自信を持っていれるかもなぁ〜、と。
だが、そんな事、言っても始まらん。

今の芸術大学の教育ってのが
どうなってるのか知らないんだけど
ま、僕は僕の得るものを得て、今が
あるわけで、ま、それで、頑張ろう。

と、反れた話を戻しましょう。

で、オクトーバーフェストを去り
ミュンヘン中央駅で、ハナヤスコさん
と別れ、ホテルに戻り、寝る。

9/24(金)
ホテルをチェックアウトし、
中央駅のロッカーに荷物を入れ、
旧市街へ名物の白ソーセージを
食べに行く。午前中しか食べれ
ないという事になっているのだ。

店のイタリア人ウエイターが
物凄く感じの悪い人で、勝手に
注文もしていないプレッツェル
(パンのような物)をテーブルに
置いていき、うっかり食べたら
その勘定も取るという戦法で
来やがった。結構やられてる
日本人が多いんだろうなぁ〜。
有名な店らしいし。

しかも、急いでいた僕達は
追加注文する気もなかったので
精算をお願いしたら、忙しい
フリ&忘れたフリを何度もして
全然来てくれない。まだ、
プレッツェルを食べさせる作戦?
とにかく追加注文させたかった
らしいが、そうはいきません。

で、最後にチップは?などと
ぬかしやがった。そんなモンねぇ!
このクソ大男め!なめんじゃねぇ!
イタリアの種馬野郎がぁ〜!
種馬野郎ってどういう意味ですか?
シルベスタ・スタローンに対して
言われてた気がするんですが。
あ、ロッキーに対してだっけかな?
褒め言葉?けなし言葉?ハハハ。

その後、相棒と母上様は土産を
買いに行き、僕は、何故か、今頃
入れこんでいる、奈良美智さんが
出品している展覧会を観に行く。
クンストラウム・ミュンヘン。

美術館と思ってたら、ギャラリー。
しかも、15時からオープン。
残念ながら、その頃は電車の中。
入り口すぐに、奈良さんの作品は
あり、ガラスドア越しに観る。
マンガのコマ割りを使った作品。

大昔、大阪のギャラリーで
奈良さんと喋った事がある。
何を喋ったかも覚えてないし、
多分、少ししか話さなかった。
イスに小さく座っている奈良さん
の姿しか、今はもう憶えていない。

で、中央駅ロッカー前で
2時待ち合わせに、ピッタシ着。
歩き回ってたら道に迷ってしまい、
地下鉄で何とか間にあった。

荷物を持って、ザルツブルグに
むかう電車に乗り込む。

ザルツブルグは
モーツァルトの生誕の地であり、
映画サウンドオブミュージックの
舞台にもなった街である。
モーツァルトは、この地を
猛烈に嫌い、一度だけ訪れた
シューベルトが非常に愛した街。

この旅行での母上様の御希望は
美しい景色が観たい。という事と
外国に行きたい。という事でした。

ドイツも外国なのですが、何故か
ドイツに来る母上様は、相棒に
外国に行きたい。パリに行きたい。
と、おっしゃったらしい。

しかし、パリは遠い。し、今年の
有給休暇は、コレっきりだろう
相棒は、この旅で南ドイツにいる
友人達にも再会したかったので
情報を仕入れ、ザルツブルグが
イイようだ。と、こういう次第。

ザルツブルグまでは1時間半で着。
途中、車窓からは南アルプスや、
のどかな牧場、牛、羊、馬などが
見れ、母上様は喜んでおられた。

茶色と白のホルスタイン牛の色に
注目されていたが、これはこの翌日、
湖水巡りツアーの時に、ガイドさん
が、ウマイ具合に解説してくれた。

さて、ザルツブルグ。
まずは、ホテル探しから。
駅構内のインフォメーションに
聞くと、聞くだけ、と勘違いされ
非常に冷たい対応だったらしく、
そんな奴に手数料を払うのもイヤ
なので、直接ホテルに行く。
ミュンヘンでも問題なく泊れたので
空きは絶対にあると思ったのだ。

で、2つ星のホテルは少々怪しい。
3つ星は、そんなに値段が変わらん
のに良い。ミュンヘンより安い。
ホテルの人達の愛想が格別イイし、
安心できるので、そこに泊まる。

しかし、街中ではなく、駅近くに
探したためか、ちと雰囲気は悪め。
何故か、周囲にエロショップが
3つもある。多すぎだろう。
部屋からの眺めもエロショップだ。
異国人が多く住む地域らしい。

ひと休みし、街中まで歩く。
旧市街を歩きつつ、飯処を探す。
色んな国の料理を一緒くたに
やってる店などには入らない。
信用おけないからだ。

クリスマスやイースター用の
卵の飾り専門店のウインドウを
観る。絵が描かれた卵だらけ!
凄い量だ!残念ながら店は
もう閉まっている。明日来よう。
(と言いながら、行けなかった)

オシャレ目のイタリアン発見。
美味しくないのも旅の想い出。
という母上の素晴らしい一声で
美味しい食事にありつけました。
ウマイ!そして、ドッカンな量
ではなく、凄くお上品。最初、
足りるかな?と思ったが、満腹。

食べ終え、ふっ〜、と一息
ついていると、表で何やら
バーンッ!バーンッ!
花火です。勘定を済ませ、
表に出て眺めます。ラッキー!

エエもん観たなぁ、と言いつつ
広場でやってた移動遊園地を
散歩し、相棒はグミを買い、
母上はカート観戦に夢中になり
雨も強くなって来たので、
帰路に着きます。でも、歩き。

部屋に戻り、それぞれ順番に
小さい湯舟に、湯を溜めて、
あぁ〜、気持ちエエ〜。
久しぶりの読書イン風呂。
殿山泰司さんの本を読む。
あぁ、風呂も本も素晴らしい。

(あぁ、また長文になってるけど
 仕方ない。暫し、お付合いを)

9/25(土)
朝御飯。ま、普通。パン、ハム
チーズ、ミュズリなど。ゆで卵が
ナイのが残念。普段嫌いだが(笑)。
ミュンヘンの宿はあったのよね。

んで、この日は、湖水巡りツアー。
日本語ガイドさん。まずは、バス
で、ツアーセンターみたいな所へ
予約をしに行きます。朝10時頃。
ツアーは昼2時から。この日は
バス1日乗り放題ファミリー券。
歩いてばっかだとシンドイからね。

旧市街に行き、山の上のお城へ。
ケーブルカーに乗ります。往復で
8ユーロくらいするのに、一瞬
で到着って感じ。早すぎる〜!
てか、短いのだな。

今日もあいにくの雨。
お城は結構、広い。東西南北、
ザルツブルグの街を見渡す。
各国の言葉でのガイドが聞ける
機械に小銭を入れ、日本ボタンを
押し、相棒と母上様は聞くが、
エスパニョールで喋ってるとの事。
こういう機械は、信用できません。
オーストリアでもかっ!(笑)

土産物屋でカワイイTシャツを
見つけ、母上様に買ってもらう。
本当にお世話になりっぱなしで。
ありがとうございましたっ!

その後、琥珀という物体で
作られたアクセサリーが売って
いる店が現れ(城との関係は?)
母上様の心を惹き付けます。
相棒と母上様でイイ品を探して
いる間に、僕は琥珀という物を
勉強しました。へー、面白い。
で、樹脂だから軽いんだなぁー。

イヤリングでお気に召すのが
あった様子。相棒と僕で母上様に
プレゼントします。(僕、まだ
相棒にお金渡してないけどね)

一瞬ケーブルで下り、すぐ下の
DOM(大聖堂)へ。なんか、
おごそかやねんけど、観光客が
多すぎ、しかも、教会内を普通に
ツアー客引き連れたガイドが
喋りたおしている。こんな教会
初めて見ました。ちょっと、
こりゃ、ナイんじゃないかなぁ。

もう、本当の意味で、この教会に
祈りに来る信者さん、おるかなぁ?
なーんか、寂しい気持ち。

さて、次は僕のワガママで、
すぐ近くの近代美術館へ。
グスタフ・クリムトの絵が観れる
からです。って言っても、素描
とかなんだけどね。あとクリムト
だけでなく、その時代の人々
だったのでクリムトの作品自体は
少なかった。しかし、常設が良い。
この美術館発行の雑誌も1冊買う。

その後、湖水ツアーまでには
もう余り時間がない、でも腹減り。
で、美味しそうなケーキ屋へ。
確かに美味しいです。コブリな
ケーキが上品です。こういう事か、
上品ってのは!ドイツですっかり
忘れていました。しかし、小さい
のは、何か損な気分もある(笑)。

その後、バスでツアー集合場所に
行き、まだ時間があり、相棒と
母上様は焼ソーセージを食べる。
必然的にパンがついてきます。
パンに挟まっているのです。
でも、ホットドッグではナイ。
焼ソーセージですからね(笑)。

で、今回の日本語湖水ツアーは
僕達3人と、仙台から来られて
ウィーンに滞在中、ザルツブルグ
まで日帰りで足を伸ばしたという
小さい男の子とお父さんお母さん。
合計6名の参加であります。

ツアーガイドさんは、アメリカに
5年、ザルツブルグに10年という
本業はピアニストという女性。
もちろん日本人。しかし、化粧が
とても濃いぞ。というか変だぞ。
歳は僕と同じ位か。でも、それ位、
化粧しないと子供に観られるのか?
余計なお世話ですね。

ガイドさん曰く、ザルツブルグは
雨の多い地方らしく、今日の雨は
残念がる事はナイそうだ。

最初の湖はバスで猛スピードで
駆け抜けるだけ(笑)。全部、
こんなんなのか?と思ってたら
次の湖では、船に乗って湖を渡る。
その前に土産物屋を物色。よくある
観光ツアー会社と提携した店らしい。
何も買わない。母上は少し買ってた。
相棒は隣の店で、さっき僕が城で
買ったTシャツのサイズ違いを買う。
初ペアルックだな。うひー。

船の上でもガイドが聞けるのかと
思ったら、ガイドさんと運転手さん
は、船の着く対岸で待ってるらしい。

湖上の船。日本人が座るテーブルに
同席させてもらう。岐阜の旦那さん
と大阪の奥さんの御夫婦。旦那さん
の落着きと対照的に喋りまくる大阪
奥さん。湖上気分を味わえない(笑)。

相棒と母上は途中スルリと抜け、
湖と景色を少し堪能。僕は母上の
上着やリュックを見守りつつ
旦那さんと話し混む。彼は日本で
車のエンジン関係の開発の仕事など
をしているようで、オーストリアの
3番目の都市で行われる学会に出席
する為にオーストリアに来ていた。
(都市の名は忘れた)

で、学会の前に奥さんと旅行している
ようだ。先の仙台の御家族と同じように
ちょっと足を伸ばしてザルツブルグにも
来たという感じらしい。で、彼からの
ドイツ生活やビザやらの質問に答えつつ
あっという間に、45分程の船旅終了。
あっけなくも、僕としては知らない
人との交流に楽しかったのであった。

で、降りた街で、教会見学。
バロック様式とゴシック様式の祭壇が
別々に一つの教会内に存在していて、
その祭壇の間には悪魔の小部屋がある。

昔、神様に、斧を投げた先に
教会を建てなさいと言われて、 ○○さんが斧を投げたら、4kmも
飛んで、その落ちた先に教会を建て
ようとしたら、悪魔が1人分の魂を
よこせと言ったらしくて、で、
○○さんは、狼の魂でダマして、
今でも悪魔は悔しがってて、誰か
魂を奪えるヤツが来ないか、小部屋で
待ってる。とか言う伝説らしい。

小部屋の天井など2箇所に
悪魔の姿が描かれていた。

一緒のツアーだった仙台家族の
少年が、その話で怖がってたけど
教会に入るとイキナリ、僕は悪魔の
部屋に行く。と強気になってたのは
カワイかったし、頼もしかった。

教会を観た後、ガイドさんが
相棒がケーキ職人だと判ると
教えてくれたケーキ屋さんを覗く。
そこでお菓子を1袋買う。バスに
戻ってから仙台家族と共に食べる。
ちょっと香辛料が効いてて、僕なんか
苦手なほうだけど、少年はオイシイと。
大人っ〜!そういや、ガイドさんが
そのお菓子を食べ過ぎるとお腹を
壊すから気をつけてと言ってたなぁ。

その後、次の湖、Mond Seeへ。
モント・ゼーと読む。月の湖。
サウンドオブミュージックの話が
全く出ていない事に相棒が気付いた
と同時に、その話。映画の撮影で
使われた教会がモント・ゼーの教会
なのだそうだ。教会と少し飲食店が
ある小さな観光地だった。2軒
ケーキ屋があり、どちらも有名と
いう事で、相棒は覗いて興味のある
方で2品程買う。そこに仙台家族も
来て、相棒の解説付きでケーキ購入。

そういや、昔、我が家に通ってた
日本語ペラペラドイツ人エドガーは
仙台の大学に通ってたんだよなぁ。
彼は、仙台は田舎で何もなく大嫌い、
と言ってたが、僕は仙台家族の
素敵な家族姿を観て、仙台に
行ってみたくなった。なんか
自分が子供の頃に過ごした当時の
和歌山の空気に出会えるような
気もしたからかな。僕も、もう
かなり汚れてしまってるし。ハハ。

その後、高速を走りザルツブルグ
中央駅で降りる。仙台家族は
ウィーンに帰って行き、ツアーバス
は僕らを降ろしたら風の様に消えた。

一旦、ホテルに戻り、ケーキなど
を部屋に置き、お腹が空いたので
何か食べに行く事にする。母上が
うどんor麺類が食べたいとの事で
日本食屋をCityMapで探す。

一軒だけ載ってて、そこに
バスを使って向かう。結構遠い。
そして、バス停から、ちょっと
歩いて到着。Fujiyaという店。

日本&インドネシア料理てのが
かなり怪しいのだが、ま、今日は
ココで試そう。相棒と母上様は
天ぷらうどんと、天ぷらそば、
それにオニギリ、と天ムス。
あれ?何か重複してないか?
今、気付いた。ハハハ。
やっぱり親子ですねぇ〜。

僕は悩んだ挙げ句、海鮮焼そば。
ウエイトレスのアジア人女性に
これは日本料理じゃないですよ、
と言われたが、それでOK。
あと、オシンコ巻きも頼む。
ガリは着いてるか?と聞いた
つもりが、ガリがもう1個別に
着いて来た。でも、大好きだし、
久しぶりだし、喜んで食う。

で、結果発表。うどん、そば、
はノビすぎ。そばはダシがぬるい。
海鮮焼そば美味。シンコ巻き美味。
ガリもちろん美味。天むす、エビ
フライだった(笑)。おにぎり、
塩付けずに握ってる&別皿醤油付。

この最後のおにぎりで、この店は
日本人従業員が1人もいないだろう
事が判明した。うーむ。やっぱり。
しかし、周りの白人連中は、これが
本物の日本食と思うとるんかなぁ?
ま、旨かったし、面白かった。
また、別の地で日本食を食って
みたいなぁ、と思ったのだった。
そういうモンとして楽しいしね。

あ、そうそう。母上様が、おにぎり
に塩気が欲しくて、アジア人ウエイト
レスさんに、お塩ありますか?と
日本語で聞いたのは可笑しかった。
相棒も、笑って喜んでた。
ウエイトレスさんは、困ってたなぁ。

その後、バスに乗り、帰還。
また風呂に入り、就寝。

9/26(日)
朝食。食べ過ぎる。
今日はまたお腹の調子が良く無い。

朝9時過ぎ、チェックアウトし
荷物を置かせてもらったまま、
モーツァルト生誕家と成長家を
観る。成長家って伝わるかな?
幾つかまで暮らした実家です。

生誕家、日本人ツアー団体2組
がおり、少しだけ解説を盗み聞く。
が、ガイドおばさんの息つぎを
しない喋りっぷりが、超面白くて
何を喋ってたのか判らなかった。

生誕家を後にして、成長家へ。
こっちでは、解説の電話みたいな
機械をくれたので、1個を観るのに
猛烈に時間が必要となる。が、
面白い。僕はモーツァルトの音楽
は好きにはなれないのだが、
この解説を聞いてからの音は少し
楽しめた。が、やっぱ嫌いだ。

なーんか複雑なんだけど、脳天気
な音楽に聴こえてしまう。悩みの
ナイ天才のバカ音楽に聴こえる。
それはチト言い過ぎだな。ハハ。
とにかく、ちょっと物足りない。

さて、モーツァルトの家を後にし
バスに乗る、昨日のツアー待合所
の駐車場で、蚤の市をやっている。
バスを降り、サラリと観る。
1個かわいいキノコ物を見つける
が、高値なので、買わない。
蚤の市は明らかに商売の人と
市民が不要品を安く譲るのと
あって、商売人はアンティークと
称して高く売ってくる。そんな
ヤツからは買わないのだ。

ホテルに荷物を取りに行き、
記念写真なんかも撮り、
中央駅から電車に乗る。

相棒と母上はバーガーキングで
しっかりと食べ物を準備。
僕は腹の調子も良く無いので
昼食を抜く事にする。でも、
売店でビールを買う。

すると、相棒の横を、ガイドさん
らしい、白人男性が、ココの
ビールはオイシイね。と日本語で
言って通り過ぎたらしい。

電車は喫煙車しか予約できてなく
しかし、諦めず、相棒が禁煙席を
探すと予約なんてチットモ入って
いない事が判明。空きまくり。

何なんだ?こないだのミュンヘン
のDBのカワイイ顔したお嬢さんは。
カワイイ顔してイジワルしたのか?
うーむ。ウカウカできんな。

電車に揺られる事5時間くらい。
友人の暮らすダルムシュタット着。
フランクフルトにも割と近いし、
ここに1泊して夕飯を友人カコちゃん
と一緒に食べ、翌朝、フランクフルト
空港に行く事にしていたのだ。

最初にホテル予約。チェックイン。
ダブルベッド&2段ベッド上が1個。
十分に3人が寝れるが、1部屋には
2人までしか泊れないという仕組み
なのだろうか?全く同じ部屋を
片方は1人、片方は2人として使う。
いわゆるビジネスホテル風だな。
しかし実は結構安い。2人はお徳。

荷物を置き、電車に乗り、
フンデルトバッサー建築を
観に行く。普通にマンションと
して使われている。凄い建物!
超超超・感動する!住みたいぃ!

その後、またまた麺類を食べたい
という母上様の要望で日本食屋を
と思うが、ナイらしく、中華へ。
夕食バイキングをやってたので
迷う事なくソレ。焼そばもあった
ので母上様にも良かったのだった。
もう、たらふく食う。最高だ。
昼抜いたのが良かった(笑)。

で、少々食べ過ぎのまま
カフェへ移動。酒を1杯だけ飲み、
明日に備えて、ホテルへ戻る。
ひさしぶりの1人だったので
テレビをダラダラ観て、風呂も
入らずに眠りに着く。

9/27(月)
朝。眠い。朝食を食べ、
9時前にはチェックアウトし
昨日食事した旧市街へ向かう。

今日は母上様の帰国日。
お土産のサラミやチーズを
買うべくスーパーとデパートに
行くのだ。しかしデパートは
まだ開いておらず、肉屋さんで
サラミを買い、チーズはスーパー
で買い、フランクフルト空港へ。

ちょっと早めに着いたが、
チェックインに長蛇の列だった
ので、丁度良かった。インの後
カフェでお茶をし、ゲートの前
で記念撮影をし、母上様は
ゲートの中へと消えて行った。

相棒は急に涙を流し、
僕は日本に帰ろうと決意した。

ゲートの中が少し見える所から
母上様を最後まで、見送ったが
母上様は、僕らには気付かず、
一度も振り返らずに人込みに
消えた。相棒はまだ泣いていた。

その後、相棒が今勤めるケーキ屋
を紹介してくれたスギモトさんが
勤めるケーキ屋に電車で向かう。

その電車の中で僕と相棒は
日本に帰ろうと約束する。

こないだ、ミュンヘンで
オクトーバーフェストで飲んでる
時に、可能ならば、僕はもう1年
ドイツに残る。と決断してたのに、
とっとと撤回だ。

アメリカ大使館の近くの植物園に
隣接するケーキ屋。アメリカ大使館
のモノモノしい警備にはビックリ。

最近改装したという店内は凄く綺麗。
相棒勤める店も最近改装したほうだが
全然違う。お上品な綺麗さだ。(笑)
そして、日本大使館も近くにあるのか
日本人マダムが沢山いる。この辺には
日本人が多く住むのだそうだ。
デュッセルのマダムより、もっと上品
な感じのマダムが喋り倒している。

この店ではフランスケーキもあり、
というか、そっちがメインだ。
やっぱり客受けがイイのだろう。
客層とも関係あるだろうし。
スギモトさんはフランスケーキを
担当しているらしい。あ、でも、
ドイツケーキをフランスケーキ風に
アレンジしたものもあったり、
ドイツケーキも、サイズは大きめ
だけど、クリームのまろやかさ、
なんかは、かなりフランスケーキを
意識した作りだ。と素人舌にも判る。

確かに、日本でフランスケーキの方が
主流なのは判るような気がした。
でも僕は、相棒には、ドイツケーキの
大切なところを見失わずに、ずっと
ドイツケーキを作っていてもらいたい。
ドイツケーキの良さをもっと伝えなきゃ。

フランスケーキのウマイ店なんて
日本にゃゴロゴロしとるでしょう。
それは、そっちに任せて、こっちは
こっちでしか食べれんモンを売る。
それだけの事かなぁ〜と思った。
経営についてズブの素人の僕。(笑)

母上様がくれた財布の中の残りの
ユーロで帰りの電車を最短時間の
ものにする。残りと言っても
結構くれて、今度、そのお金で
日帰りか、1泊旅行に行こうか。
とか、ステーキを食いに行こうか、
とか相談している。温泉もイイな。

最短時間の電車はヤッパリ楽で
まだスーパーも開いてる時間に着。
相棒は先に帰り、僕はスーパーで
ビール4本とチップスを買い帰宅。
2人で飲んで、爆睡する。

ボンチョ様ありがとうございました。
僕の事を宮Cityと呼んでくれるので
僕もクボボンチョと呼びたい所ですが
緊張して、直接は呼べません。でも、
我が家では、ボンチョで通ってます。
一緒に旅してお母さんの面白い所や
生真面目な性格を、垣間見ました。
今後ともヨロシクお願い致します。